巻誠一郎「サッカーは僕の人生全て」引退会見

スポーツ報知

 J3熊本の元日本代表FW巻誠一郎(38)が16日、熊本市内で引退会見を開き「全てサッカーを通して学んできた。サッカーは僕の人生全て」と感慨深く振り返った。熊本県出身のストライカーは「最後に生まれ育った熊本で引退できたのは幸せなこと」と、故郷のファンに感謝した。

 千葉で活躍した後に海外でもプレー。日本代表としては、予想を覆す選出となった06年W杯ドイツ大会でブラジル戦に出場した。「素晴らしい経験。その後もW杯の巻と言っていただいた」と笑顔。印象的なゴールを聞かれ「思い浮かばなかった。僕のゴールは自分一人で決められるものはないので。試合では2008年に千葉のJ1残留を決めた最終節」と語った。

 16年の熊本地震では自らも被災した中、救援物資を配布して回るなど、復興を後押しした。今後については「アスリート(との交流)を通じて、子どもに夢を持ってもらえるような活動をしたい。後は復興支援の継続。もちろんいずれは指導者に、と考えている。多くの経験を還元したい」と話していた。

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