【金沢】柳下監督“サバイバル&ハードキャンプ”宣言「ひとつのポジションに2人」

スポーツ報知
笛をくわえながら指導する柳下監督(左)

 J2ツエーゲン金沢の柳下正明監督(59)が“サバイバル&ハードキャンプ”を宣言した。18日は宮崎・都城市で1次キャンプ3日目を実施。柳下監督は「(指揮)3年目になり、選手の力関係は非常にコンパクトになっている」と例年以上に激しいメンバー争いになると予告した。ポジションごとの競争心をよりかき立て、チーム力の向上を狙う。また、今後はさらにトレーニングの強度を上げるという。

 都城の地に来てから3日目。指揮官は今回のキャンプからサバイバルレースが始まることを予告した。「(金沢の指揮)3年目になるが、選手の力関係も非常にコンパクトになってきた。(昨季に出ていた選手が安泰では)ない。力を持っている選手がゲームに出るということ」。横一線であることを強調した。

 それは選手編成にも表れている。昨季は最大24人のフィールド選手がいたが、負傷で長期離脱が見込まれるDFアラン(29)を除くと今季は現状21人。「ひとつのポジションに2人ずつ。そこで勝たないと試合に出られないと思わせるのも狙い」と指揮官。ポジション争いのライバル関係をより明確にして競争心をかき立て、チーム力を向上させる構えだ。

 当然、練習も熱を帯びてくる。前日に続いてこの日も2部練習を実施。特に午前はフィジカルをみっちり鍛えた。それでも柳下監督は「まだまだでしょ。どんどん(強度を)かけていけると思う」と、よりハードにしていくことを宣言。「新加入の選手にはきついと思うが、頭でも体でも速いテンポを覚えてほしい」と厳しい注文もつけた。

 選手も望むところ。J1松本から育成型期限付き移籍してきた新加入のFW小松蓮(20)は「こういうフィジカル的なところから競争が始まっている。意識しないといけない」と闘志を燃やす。都城で底力をつける。(三須 慶太)

 ◆辻尾氏がアンバサダー就任 14年~16年に在籍し、昨季までJ3相模原に所属した辻尾真二氏(33)の現役引退と、クラブのアンバサダーに就任することを18日に発表。

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