【仙台】常田克人、レギュラー奪取へ豪快ヘッド!昨季出場3試合、覚悟の4年目

スポーツ報知
蜂須賀(左)からボールを奪って前に運ぶ常田

 沖縄キャンプ6日目を迎えたJ1ベガルタ仙台は19日、午前中はセットプレー、午後からはシュート練習を中心に行い前線とサイドの連係の確認を入念に行った。シュート練習では、プロ4年目の187センチDF常田克人(21)が、滞空時間の長いジャンプと強烈なヘディングゴールでアピール。チームメート、渡辺晋監督(45)をどよめかせた。「今年の目標は明確。レギュラーをとる」と話す21歳が闘志を燃やす。

 右サイドからの高いクロスに反応した常田が、高く飛び上がった。滞空時間の長いジャンプとボールをたたきつける迫力満点のヘディングに周囲は騒然。常田は、「イメージ通りにゴールを決められたことはプラスになる」と胸を張った。

 プロ4年目。「今年こそレギュラーをつかむ」と覚悟を持ってキャンプに臨む。ゲーム形式の練習では、3バックの左に入り、インターセプトや、激しい競り合いでボールを奪うなど、戦う気持ちを前面に出し続けた。

 昨季は同期入団のMF椎橋慧也(21)が終盤にレギュラーをつかみ躍進した一方、常田はリーグ戦3試合出場にとどまった。4月14日のホーム・川崎戦(0△0)でリーグ戦デビュー。J王者の強力な攻撃陣を完封し、ルヴァン杯でも堅守を見せアピールしたが、出場機会はなかなか巡ってこなかった。常田は「調子の波があるから信頼をつかめていない」と悔しい思いを抱え練習に励んできた。

 自身の殻を破るヒントを元日本代表MF関口訓充(33)から学んでいる。昨シーズンを終え、趣味のゴルフなども通じて交流を深めた関口と話をする機会が増えた。「僕は一つミスをしたときに、引きずってしまう。訓さん(関口)の様な、常にポジティブなメンタルを学んでいきたい」と常田。“関口師匠”の下でメンタルを鍛え、DFとして厚い信頼を勝ち取ってみせる。(小林 泰斗)

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