新生「浜松開誠館」5発で静岡県切符…選手権ベンチ外の戸田2発

スポーツ報知
左足で強烈なシュートを放つ浜松開誠館・戸田(右)

◆高校サッカー 新人戦地区大会 ▽西部決勝T1回戦 浜松開誠館5-0湖西(19日・ゆめりあサッカー場)

 西部で決勝トーナメント(T)が開幕し、1回戦の勝者8校が県大会出場を決めた。選手権後、初陣を迎えた浜松開誠館は湖西に5―0で完勝。前チームではベンチ外だったMF戸田海人(2年)が2得点を挙げた。中部も2次ラウンド2回戦を勝ち上がった8校が県切符を手にした。

 新生開誠館が景気よく船出した。ほとんどの時間帯でボールを保持し、圧巻のゴールラッシュを披露。だが青嶋文明監督(50)は「ボールロストが多い。去年のチームに比べてタレントがいないし、自覚していかないと」と合格点は与えなかった。

 光ったのは左MF戸田だ。前半20分、間接FKからつながったボールを右足で捉え先制弾。さらに同25分にも味方が粘って出した所に走り込み、再び右足で加点した。後半13分で交代を命じられたことで満足感は一切なく「ゴールは良かったけど、まだ守備で走る回数が少ない」と反省ばかりが口を突いた。

 選手権は大枠のメンバーに入るも20人からは漏れた。「かなり悔しい思いをした」。ベンチ裏でサポート役に徹し、終戦を迎えた。「今年はチームのためにやらないと」。固く決意して新人戦を迎えた。

 青嶋監督は後半、サイドバックの選手をFWに回すなどガラッと布陣変更。「まだ何も決めてない。選手権で勝てるチームを作っていかないと」と、時間をかけて骨格を整えていく構え。まずは今季1冠目へ、着実に進んでいく。(武藤 瑞基)

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