【金沢】GK白井裕人、守護神争い制し2年ぶり全試合出場だ

スポーツ報知
鋭い反応から好セーブを見せる白井

 J2ツエーゲン金沢のGK白井裕人(30)が、今季の目標に全試合出場を掲げた。宮崎・都城キャンプ5日目となった20日、チームは午前のみの練習を実施した。昨季は33試合に出場し、正GKとして活躍したものの、納得はしていないという。今季はGKの陣容が大きく変わり、新たな競争となる。守護神の座を巡るレースを制し、2年ぶりに全ての試合でゴールマウスに立ち続ける構えだ。

 強風が吹き雨が降るピッチに、白井の闘志あふれる声が響いた。都城キャンプも5日目を迎え、徐々に疲れがたまってくる時期でもあるが、白井は前向きだ。「キャンプは疲労があってなんぼ。疲れがないと、逆にそっちの方が不安になる」と笑顔で語った。

 今季のGK陣は、大きく顔ぶれが変わった。白井のみが昨季から金沢在籍で、後藤雅明(24)と新井栄聡(よしあき、23)は新加入組だ。新たな選手とのポジション争いとなるが「一からの競争。全員がいいモチベーションで入ってきていると思う。それに負けないように頑張る」と意欲たっぷりに話した。

 昨季は33試合に出場し正GKとして活躍したが「自分の中ではちょっと少ない」と納得していない様子。目指すはフルタイム出場を果たした2017年以来、2年ぶりに全ての試合でゴールを守ることだ。「試合に出た方がうまくなる。今年は全部出られるように」と語り、さらに「毎年試合数よりは少なくしたい思いはあるので、42失点以下に抑えたい」との目標も掲げた。

 昨季は開幕直前に右ふくらはぎを負傷。シーズン序盤は守護神の座を譲った。悔しい思いをしただけに、このオフは間食を控えるなど食事面で気を使い、前年より6キロほど体重を減らしてキャンプインしたという。「1か月サッカーをやっていなかった割にはボールも見えるし、変な感触もない」と手応えつかんでいる様子だ。「しっかり体を追い込んで開幕戦にいい状態で臨みたい」と白井。都城の地で実力に磨きをかける。(三須 慶太)

 ◆白井 裕人(しらい・ゆうと) 1988年6月19日、千葉県生まれ。30歳。千葉・流通経大柏高―流通経大を経て2011年に当時JFLだった松本へ加入。17年に金沢へ移籍。ここまでJ1通算1試合、J2通算117試合に出場。184センチ、78キロ。利き足は右。

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