青森山田、日本一連覇誓った!Vパレードに2000人

スポーツ報知
パレードに参加した檀崎(右から3人目)やバスケス(同4人目)ら青森山田の選手たち

 第97回全国高校サッカー選手権で2年ぶり2度目の優勝を果たした青森山田が22日、青森市内で行われたパレードやセレモニーなどの祝賀行事に参加した。集まった多くの観衆から届いた祝福の言葉に、黒田剛監督(48)や選手たちは感謝の気持ちを改めて実感。午前中には同校で行われた優勝報告会にも参加したイレブンは、連覇への思いを高めた。

 祝福の言葉を耳にするたび、感謝の気持ちが何度も胸に湧き上がった。2年前の初優勝時より200メートル延び約300メートルにわたり行われたパレード。メダルを胸に輝かせた青森山田の選手たちは徒歩で参加し、沿道の歓声に、何度も手を振って応えた。

 「たくさんの方々からお祝いの言葉をもらい、(優勝した)誇りや感謝の気持ちを改めて感じました」とGK飯田雅浩主将(3年)。パレードには約2000人、その後市役所駅前庁舎で開かれた優勝セレモニーには市民ら約300人が詰めかけた。

 小野寺晃彦青森市長(43)からチームには「青森市長特別賞」が贈られた。チームから市長へは全選手のサイン入りの優勝記念Tシャツをプレゼント。3―1で逆転勝ちした流通経大柏(千葉)との決勝(14日)を現地(埼玉スタジアム)で観戦した小野寺市長は「先制されても自分たちのサッカーをすれば勝てる、という雰囲気で、王者の風格すら感じさせてくれた」。優勝を見届けた興奮を思い出したかのように熱い言葉でイレブンをたたえた。

 午前中に行われた優勝報告会には中学、高校の生徒や教職員ら約1100人が参加。黒田監督は「自分たちの力だけでは優勝できなかった。多くの方々の支えがあったから優勝できました」と礼を述べた。J1札幌内定のMF檀崎竜孔(りく、3年)も「(中学、高校の)6年間お世話になった。自分としても取りたかったタイトルを取れてよかった」と胸を張った。

 新チームは26日から東北高校新人選手権(福島・いわき)に臨む。この日もグラウンドは雪に覆われ、パレード中も時折雪が降る天候だったが、指揮官は「雪が積もる中でも関係なくボールを蹴ってきた。振り返ってみると、雪が自分たちを強くしてくれた」。厳しい気候の中でもひるむことなく、再び日本一を目指していく。(有吉 広紀)

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