【湘南】岡本の啓発活動きっかけで子宮頸がん発覚の女性「感謝でいっぱい」

スポーツ報知
楠さん(右)のお見舞いに訪れた湘南MF岡本(Charity.org提供)

 J1湘南のMF岡本拓也(26)が行っているがん検診啓発活動がきっかけで、1人の女性が早期にがんを発見し、治療していることが25日、分かった。

 今回がんが発見された女性は、茅ケ崎市在住の楠亜紀子さん。昨年11月6日に東京都内で当時J2千葉(現J1湘南)のFW指宿洋史が主催し、「7本指のピアニスト」の西川悟平さんが出演したチャリティーイベントに参加。岡本はその場で楠さんと出会った。その後、同24日のJ1リーグ、湘南―浦和の会場であるBMWスタジアム平塚に、がん検診車を派遣するなど啓発活動を実施。楠さんはそうした活動に参加した後に、がん検診を受けたという。

 「岡本選手ががん啓発活動を行うことを知り、それに参加させていただきました。それが検診を受けるきっかけでもありました。結果は、検診によって発見されることが多い高度異形成からくる上皮内がんでした」と楠さん。いわゆる子宮頸がんが発覚し、茅ケ崎市立病院に入院し、手術を行った。

 今月22日には岡本が同病院を見舞いに訪れた。楠さんの元気な姿を見た岡本は「がん検診啓発がきっかけで知り合った人が、早期発見につながり、啓発をやって本当に良かったなと実感しています。楠さんの元気そうな顔を見て力をもらったので、今季は昨季以上に頑張りたい」とコメントした。

 お見舞いを受けた楠さんは「びっくりしたのと、感謝でいっぱいです。今回のように検診というものがもっと身近に感じられる機会が増えれば早期発見で負担も少なくて済むのです。少しでも早く見つけることが大事なこと。少しでも多くの方々に検診を受けていただくことを心から願います」と話した。岡本は今後もがん検診啓発活動を続けていく。

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