【金沢】新戦力〈4〉“Jを知る18歳”石尾、CB定着で「引っ張っていく」

スポーツ報知
3日のヴェルスパ大分戦で落ち着いたプレーを見せる石尾

 C大阪U―18から新たに加入したDF石尾崚雅(18)は、ルーキーながら“既にJを知っている男”だ。昨年はJリーグの公式戦に出場が可能となる2種登録され、C大阪U―23の一員としてJ3リーグに22試合出場。1得点も記録するなど大きな経験をした。「レギュラーをずっと張りたい」とプロ1年目からスタメン定着を誓う。

 プロ1年目だが、練習試合では最終ラインですでに冷静なプレーを見せる。背番号4は「(プロの)戸惑いはそこまではない」と頼もしい。

 既にJリーグの試合に出場している。昨季はC大阪U―23の一員としてJ3リーグ戦で22試合に出場。1得点も記録し、実際にプロの選手と戦ったことが自信になった。「去年はめちゃめちゃ戸惑っていましたけどね」と苦笑するが、今季は「他の高卒や大卒の選手よりは経験の数は多いと思う。勝ちへのこだわりや最後の一歩などを、J3で教えてもらった」と、うなずく。

 手応えをつかんだ2018年だったが、悔しい思いもした。中学生の時からC大阪の下部組織に所属していたが、トップ昇格はできず。「無理だろうとは思っていた」と言いつつも「上がれないと言われた翌日の練習は身が入らなかった」とやはりショックは大きかった。だからこそ声を掛けてくれた金沢には「ありがたいと思っている」という。

 自らのアピールポイントは「シュートブロック。J3リーグでも多い方だった」と話す。センターバック陣は昨季26試合出場の作田裕次(31)、広井友信(34)のベテラン勢に加え、終盤にポジションをつかんだ2年目の山本義道(23)らがいる。競争は激しいが「レギュラーをずっと張りたい」と先発定着を誓う。

 今月1日には、U―20W杯(5月25日開幕・ポーランド)に向けた日本代表候補の宮崎キャンプにも参加した。「もっと強さがほしい」と課題を掲げ、金沢でも「まだ(先輩に)ついて行っている感じ。自分から引っ張っていけるようになるくらい成長したい」と自らに厳しい。1年目ながら背番号4をもらった期待に応えるべく、まずは開幕スタメンを狙う。(三須 慶太)

 ◆石尾 崚雅(いしお・りょうが) 2000年5月18日、大阪・八尾市生まれ。18歳。小1から父・政二さんの影響でサッカーを始める。志紀FC、C大阪U―15を経てC大阪U―18。昨季は2種登録選手としてJ3で22試合出場1得点。183センチ、77キロ。利き足は右。家族は両親と姉、弟。好きな食べ物は肉系で魚介類は苦手。趣味はドラマ鑑賞。

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