【甲府】町田戦で見えてくる19年レギュラー格

スポーツ報知
練習後、MF横谷(左)と談笑する伊藤監督

 J2ヴァンフォーレ甲府は宮崎キャンプの最終日となる9日、昨季J2で4位の町田と練習試合(45分×4本)を行う。今季から指揮を執る伊藤彰監督(46)は8日、この試合でレギュラー格のメンバーにより長いプレー時間を与える事を示唆。今季“伊藤ヴァンフォーレ”の戦い方が見える一戦となりそうだ。

 蔚山現代との練習試合(2△2)から一夜明けた8日、午前・午後に予定されていた練習は昼の一部に短縮された。疲労を抜くため強度を抑えながら、プレーヤー全員が2つに分かれ、4バックでのボールの運び方を確認。伊藤監督は指示と実践を繰り返し、丹念にチームに浸透させていった。

 今季、ヴァンフォーレが目指す姿が、ついに形となる。24日に敵地で迎える開幕戦(対大宮)に向け、J1清水との非公開練習試合(16日)を含めて、残す実戦は2試合。伊藤監督は大宮戦に続き、町田戦で再び4バックをテストする意向を示し「開幕戦から1年間通して4―3―3をやるために、“やりやすい選手”より“戦うための選手”を選んでしっかりやっていく」と断言した。

 これまでは選手起用をほぼ均等に行い、その力を見極めてきたが、町田戦からはリーグ戦を意識した布陣になる。1本目のスタメンやプレー時間が長い選手が、現時点での開幕スタメンに近い存在ということ。「ピッチに90分いるやつもいるし、45分で終わるやつもいる。出場時間が違うのは、プロとしては平等。そこで勝負しなくちゃいけない。長くやりたい、スタートからやりたいのであれば、勝ち取らないといけない」と強い口調で語った。

 基本布陣の3―4―3は蔚山現代戦でメドが立った。「リーグ戦が始まるとできなくなるものもある。選手も、もう一度4バックにチャレンジしたいと望んでいる」と同監督。つなぐヴァンフォーレに対し、縦パス一本で打開してくる町田は、難敵だが、ここでの経験はシーズンでも必ず役立つ。J1復帰を目指す戦いに向け、最高の布陣を探る。(西村 國継)

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