【仙台】長沢駿、開幕スタメンへ豪快ヘッド「しっかり結果を見せたい」

スポーツ報知
ヘディングシュートを放つ長沢(カメラ・小林 泰斗)

 宮崎キャンプ中のJ1ベガルタ仙台は今季、10人が新加入となった。ここまでで、新戦力の中で開幕スタメン候補として特に存在感を示しているのは、G大阪から完全移籍加入の192センチFW長沢駿(30)、横浜Mから期限付き移籍加入のMF吉尾海夏(20)、札幌から完全移籍加入のMF兵藤慎剛(33)の3人だ。2日間のオフ明けとなった12日は3次キャンプがスタート。最終日予定の16日の練習試合(非公開)に向けて調整を進めた。

 右サイドからのクロスに合わせて長沢が豪快なヘッドをたたき込んだ。キャンプではウィングバック(WB)、シャドー(1・5列目)の選手たちと入念に連係を確認してきた。長沢は「クロスに対して、どんなボールが決めやすいか要求もしているし、応えてくれる。あとは自分がしっかり結果を見せていきたい」と手応えをつかんでいる。

 ワントップの位置に192センチの長沢が入ることで、両WBのクロスが収まる確率が上がる。長沢自身のゴール前でのヘディングも強烈だ。攻守でハードワークする点も仙台の大きな戦力になりそうだ。「苦しい時間帯の時に自分がもっと体を張ったボールキープができるようにならないといけない」と長沢は自身の課題も見つめながら練習に励んでいる。ライバルの快足ストライカーFWジャーメイン良(23)も決定力を伸ばし、好調だが、長沢が開幕スタメンへ向けてリードしている。

 シャドーではMF吉尾が公開された練習試合で3戦2発と結果を残し、練習でもゴールとアシストを量産。右のシャドーのレギュラー候補に台頭した。高い得点力を見せるFWハモンロペス(29)と定位置が重なるが、吉尾を生かすために、ハモンロペスがワントップや左のシャドーに回る布陣も試されるようになった。

 MF兵藤はボランチで存在感を示す。安定感のあるゲームメイクと攻撃へ絡むプレーで質の高さを見せ、守備力の高いMF椎橋慧也(21)と好相性。この2人がダブルボランチのレギュラーとなっていきそうだ。兵藤は「あともう1段階、体のコンディションは上がる。今週は体を追い込み、来週は開幕戦に向けて調子を整えていく」と万全の調整を進めている。

 仙台の今年のスローガンは「ReVolution」。新戦力がチームに新しい風を呼び込み、変革のシーズンにしていく。(小林 泰斗)

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