いわきＦＣに日本代表専属シェフ、西芳照氏が新施設の総料理長に

　サッカー東北社会人リーグ１部のいわきＦＣは１５日、練習グラウンド脇に多目的スペースの「いわきＦＣステーション」をオープンさせた。所属選手には同スペースで朝、昼、夕と３食の食事を提供することになるが、クラブハウスに併設された商業施設内に「ＮＩＳＨＩ’Ｓ　ＫＩＴＣＨＥＮ」を出店する日本代表専属シェフ・西芳照氏（５７）が総料理長として「食」の面から将来のＪ昇格のバックアップを担う。

　今月１日まで行われていたアジア杯（アラブ首長国連邦）で日本代表に帯同していた西氏は「選手寿命が長い人ほど食事にこだわっている。今まで培ってきた経験と技術をいわきＦＣに伝えていきたい」と決意表明。早速、選手に準備した昼食は県産の米やフルーツはもちろん、福島牛を使ったハンバーグ、小名浜港で水揚げされたイワシのつみれ汁など、福島の食材をふんだんに使用し「福島の食材の良さのアピールにもつなげたい」と語った。

　同スペースには合宿などで練習場を利用した人向けのシャワールームや来場者向けのコミュニティースペースも完備。福島の県内外からのサッカー少年やファンの交流にも一役買う予定だ。