【金沢】新戦力〈8〉長谷川巧、堂安ら活躍刺激に定位置獲りへ

スポーツ報知
ドリブル突破する長谷川。金沢で巻き返しを狙う

◆DF長谷川巧(20)=前群馬=

 タイミングのいいオーバーラップで力強くサイドを駆け上がる長谷川。鋭いクロスでツエーゲンの攻撃に厚みを加える。「すんなりと入れている」と新天地での手応えをつかんでいる。

 J2新潟の下部組織で育ち、同U―18に所属していた高校2年生時の2015年から2種登録された。当時トップチームを率いていた柳下正明監督(59)の指導を受けたこともあり、「イメージはそのときとあまり変わらない」と早くも順応している様子だ。

 世代別日本代表にも選ばれるなど実績は十分だが、プロになってからは悔しい日々が続いている。17年にトップへ昇格したが、カップ戦の出場はあるものの、リーグ戦はゼロ。昨夏には出場機会を求めてJ3群馬へ育成型期限付き移籍したが、3試合の出場にとどまった。「試合に出て初めてプロサッカー選手だと思う」と長谷川。だからこそ「何としても出場機会を増やしたい」と意気込む。

 同世代の活躍も発奮材料だ。日本代表でも活躍するオランダ1部フローニンゲンのMF堂安律、ベルギー1部シントトロイデンのDF冨安健洋(ともに20)は世代別代表時代のチームメートだった。「遠くばかり見て足元がおぼつかなければ意味がない」としつつも、「刺激になるし、その舞台に立ちたい思いはある」。東京五輪世代だけに、大舞台への飛躍も見据えている。

 もちろん金沢で定位置をつかまなければ、夢は近づかない。「試合に出るだけでは充実したシーズンとは言えない。結果を残してチームの目標の1桁順位を達成したときに、初めてそう言えると思う」と気合。何としても反攻の年にする。(三須 慶太)

 ◆長谷川 巧(はせがわ・たくみ) 1998年10月6日、新潟市生まれ。20歳。幼稚園の頃にサッカーを始め、中学からは新潟の下部組織入り。新潟U―18を経て2017年にトップへ昇格。18年7月にJ3群馬に育成型期限付き移籍。J3リーグ戦3試合出場。179センチ、68キロ。利き足は右。家族は両親と妹。好きな食べ物はエビ。嫌いな食べ物はセロリ。

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