【甲府】新戦力〈10〉J2“規格外”のウタカ、外国人3トップで攻撃力アップ

スポーツ報知
攻撃の起爆剤として期待がかかるウタカ

◆FWピーター・ウタカ(35)=前徳島=

 2016年のJ1得点王が新風を運ぶ。これまでも何度かオファーは届いていたが、甲府は「守備的過ぎる」ため、受けなかったという。だが「佐久間GMから、今年は守備的でありながら攻撃に力を入れるようになるから、より多くのゴールのチャンスがあると伝えられた。佐久間GMと伊藤監督の存在が、甲府に来た理由だ」と決断した理由を明かした。

 ドゥドゥが期限付き移籍から復帰し、昨季11ゴールのバホスもいる。今季から規定が変わって4人の外国人選手が同時出場可能となり、DFリマを入れてもJ2では“規格外”の外国人3トップを並べることができる。「すごく自信がある。日本人の前線の選手も良いクオリティーを持っている。僕ら3人が一丸となって貢献すれば、きっと良いシーズンになるはずだ」と自信をのぞかせた。

 家族をベルギーに残してきた。親族が来日するため単身赴任ではないというが「寂しくはない。これは自分が選んだ仕事。フットボール・イズ・マイ・ライフ」とプロフェッショナリズムをうかがわせる。「常にサッカー選手であることに集中している。選手になりたい人は数多くいる。怠ければすぐに追い抜かれる世界。追い抜かれたくないから、一生懸命頑張っている」。

 目標は15ゴール以上。ポストプレーヤーとして周囲を生かすことにもたけており「アシストも8~10あればハッピーだね」と笑顔を見せる。「甲府は“J1のチーム”。みんながファミリーになって助け合い、すべての試合に100%を注ぎ込んでJ1に行きたい」と活躍を約束した。(西村 國継)

 ◆ピーター・ウタカ 1984年2月12日、ナイジェリア生まれ。35歳。10代で渡欧しDザグレブ(クロアチア)下部組織に入団。03年にベルギー2部マスメヘレンでプロデビュー。オーデンセ(デンマーク)、大連阿爾浜(中国)などを経て15年に清水入り。16年、期限付き移籍したJ1・広島で19ゴールを挙げて得点王。昨季は6月からJ2・徳島でプレーし18試合6ゴール。ナイジェリア代表通算9試合3ゴール。178センチ、79キロ。

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