【なでしこL】マイナビ仙台・白木が攻撃の起爆剤 古巣・浦和相手に存在感

スポーツ報知
前半31分から出場したマイナビ仙台FW白木(右は市瀬)

◆なでしこ交流戦 浦和1―0マイナビ仙台(17日、市原スポレクパーク)

 なでしこリーグ1部のマイナビベガルタ仙台レディースは17日、千葉・市原スポレクパークで行われた「第8回なでしこ交流戦」の最終日で浦和レッズレディースと対戦し、0―1で敗れた。今季浦和から新加入のFW白木星(あかり・22)は前半31分から途中出場。古巣相手に、得点こそならなかったが、果敢なシュートやクロスで決定機を作るなど存在感を見せた。

 途中出場の新戦力FWがチームの流れを変えた。前半23分に先制点を許し、相手にボールを握られ、なかなか決定機が作れない中、同31分、2トップの一角に白木が投入された。同38分、左サイドで相手を背負ってパスを受けると、敵陣中央へ力強いドリブルで切り込み、右足を振り抜きシュート。惜しくもGKにセーブされたが、果敢にゴールに迫るプレーで、停滞した雰囲気を吹き飛ばした。

 その後も、前線でのポストプレーで起点となり、クロスでも決定機を演出。攻撃のリズムを生み出した。試合は0―1で敗れたが、早速大きな戦力となりそうな力を示す白木は「レッズ(浦和)にいた時から仙台のチーム力は感じている。このままうまくいけば楽しみ」と手応えを話した。

 昨季は浦和でリーグ戦10試合出場0得点に終わる悔しいシーズンだった。白木は「チャレンジしたいという思いで移籍を決めた。スタメンを取ってまずは得点を決めたい」と気合。辛島啓珠監督(47)は「運動量があり、守備もしっかりする。前線で起点になれるし、得点を取る部分も期待したい」と評価。昨季仙台はリーグ戦18試合17得点と火力不足。新天地でレギュラーを狙う白木が攻撃の起爆剤となり、チームに白星をもたらしていく。(小林 泰斗)

 ◆白木 星(しらき・あかり)1996年11月4日、北海道出身。22歳。小学校3年からサッカーを始め、伏古北FC、SSS札幌、ノルディーア北海道を経て宮城の強豪・常盤木学園高に進学。1年からレギュラーとして活躍し、全国選手権を優勝し、3年時は準優勝。15年から浦和で4年間プレーし、今季仙台へ移籍。なでしこ1部通算52試合出場1得点。169センチ、61キロ。利き足は右。

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