【甲府】長崎新知事「熱くなる」専用球技場建設へJ1昇格期待

スポーツ報知
参加したサポーターに向けあいさつする山梨県の長崎幸太郎知事(中央)

 J2ヴァンフォーレ甲府は17日、甲府市内で920人のサポーターと共にシーズン開幕前恒例の「キックオフパーティー」を開催。この日が任期初日の長崎幸太郎山梨県知事(50)が初の公務として出席した。ヴァンフォーレのネクタイを締めて選挙を戦った新知事は、チーム宿願の専用球技場建設について「期待に添えるように取り組んでいきたい」とあいさつ。藤原弘社長(64)は、機運を高めるためにも4度目のJ1昇格を果たすと誓った。

 会場を埋めるサポーターに向け、新知事が熱く呼びかけた。「今年の標語(スローガン)は“熱くなれ”。ヴァンフォーレ甲府がJ1に昇格して熱くなれば、県全体が熱くなると信じています」。そして球技場については、県全体の機運の盛り上がりが不可欠とし「我々もしっかりいろんなことを考えながら、なるべくご期待にそえるように取り組んでいきたい」と続けた。

 選挙期間中はヴァンフォーレのネクタイで通してきたという長崎氏。「このネクタイで今回の選挙を勝たせていただきました」と実物を披露した。甲府の藤原社長は「長崎知事が就任して(球技場建設)問題に加速度がつき、どんどん進めて頂ければと思っています。そのためにもヴァンフォーレが活躍して機運を高めることが大事だと思っています」と、J1復帰で県全体のムードを高めていくことを約束した。

 現在のホーム・山梨中銀スタジアムは陸上競技場であり、専用球技場建設は10年以上前から続く悲願。14年にはヴァンフォーレ山梨スポーツクラブ、県サッカー協会などが県庁に陳情し、署名活動を行った。候補地もまだ決定していないが、議論は着実に進んでいる。

 1週間後の開幕戦を前に、チームは確実に力を蓄えてきた。伊藤彰監督(46)「昨年は本当に悔しいシーズンを送りました。今年こそ一緒に熱くなり、一体感をもって盛り上げていきましょう」とあいさつ。新主将のDF小出悠太(24)は「今年は今まで以上に熱い応援をみなさんにお願いしたいです。必ずJ1に昇格しましょう」とサポーターに呼びかけた。必ずJ1へ。チームもサポーターも県民も、心を一つにリーグ開幕へと向かう。(西村 國継)

 ◆伊藤監督らサポと交流

 〇…パーティーではスーツ姿の伊藤監督やイレブンらが、チケットを購入して参加したサポーターとの交流を楽しんだ。イベントの中では、新ユニホームなどを実際に選手が着用してお披露目。新加入のFW宮崎純真(18)はインタビューで、FW森晃太(21)から「一発ギャグを教えてもらっている」と口にしてしまい、その場で披露する羽目に。思いきりやりきった結果、微妙な空気になってしまったが、ボールを持ったらドリブルで仕掛けるルーキーの強心臓ぶりはアピールできた?ようだ。

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