【仙台】シュミット、5年連続開幕勝利誓う「勝ち続けている流れ止めたくない」

スポーツ報知
今季から副主将を務めるGKシュミット(カメラ・小林 泰斗)

 今季からJ1ベガルタ仙台の副主将を務める日本代表GKシュミット・ダニエル(27)が「勝ち続けている流れを止めたくない」と開幕戦5年連続勝利を誓った。

 20日、23日の浦和との開幕戦(午後2時、ユアスタ)に向け、泉サッカー場で調整。迫力満点のセービングだけでなく、声でもチームを鼓舞するなど副主将の貫禄十分。昨年の天皇杯決勝で0―1で敗れた天敵・浦和から10試合ぶりの白星を挙げる準備を整えている。

 力強い守護神の声がピッチに響く。ゴールマウスの前から守備陣に指示を出し、チームを鼓舞するシュミット。「みんなが一つの目標に向かってまとまれるチームを作れるようにしたい」。新副主将としてチームを引っ張っていく意識は高い。

 パフォーマンスもすこぶる調子がいい。実戦形式の練習でも、シュート練習でも、好セーブを連発している。1対1の場面だけでなく、好シュートからもゴールを死守。「開幕戦へ向けて気持ちがたかぶっている。体もすごく軽い」。臨戦態勢を整えつつある。

 昨季は開幕前の負傷などでリーグ戦は18試合の出場にとどまったが、森保一監督(50)が指揮する日本代表には昨年9月から選ばれ続けており、飛躍の一年になった。シーズン終了後は「チームを引っ張っていく選手になりたい」と話していた。学生時代を含めて主将や副主将の経験は無かったが、仙台の中心選手、リーダーの自覚が芽生えていた。

 開幕戦の相手、浦和には14年10月18日のリーグ戦で勝利して以来、公式戦9試合未勝利(2分け7敗)。昨年12月、天皇杯決勝で0―1で敗れ悲願の初タイトルを阻止された天敵でもある。今季、日本代表経験者のFW杉本健勇(26)、DF山中亮輔(25)らを獲得し、さらに強力な陣容になった。シュミットは、「お互いメンバーも替わっていて一部の人だけがリベンジという思いを持つより、1回クリアにして、2019年シーズンの開幕戦。そういった意味で負けられない試合と捉えたい」と冷静に準備を進める。

 仙台は4年連続開幕戦に勝利している。難敵であっても、ユアスタのサポーターの大声援も力に打ち砕きたい。守護神は「開幕戦はずっと勝っているし、その流れを止めたくない」と5年連続開幕戦白星へ気合を入れる。今季こそ浦和から勝利をつかむ。(小林 泰斗)

サッカー

×