【磐田】前半戦序盤で流れに乗れるか 名波監督、6季目で戦術理解深まる

スポーツ報知
磐田DF新里(右)と競り合うMFアダイウトン

 J1リーグは22日に開幕する。静岡の2チームはいずれも23日、清水エスパルスは昨季2位の広島(午後2時・Eスタ)、ジュビロ磐田は昇格組の松本(午後3時、ヤマハ)との初戦に臨む。

 両チームは21日、それぞれ非公開で調整。始動からキャンプも含めて密着してきた磐田担当・山田記者が前半戦の戦いを予想した。

 新加入はわずか3人。派手な見出しが立つ外国人が来たわけでもない。それでも自信さえ取り戻せれば、前半戦でJ1の台風の目になり得ると見る。

 躍進の鍵は序盤でいかに流れに乗れるかだ。ホームでの開幕・松本、3節大分戦はJ2からの昇格組。2節広島戦、4節鳥栖戦もアウェーとはいえ、昨季はともに1勝1分と相性は悪くない。今季はキャンプでも序盤からゲーム形式の練習を取り入れ、昨年より早い仕上がりを見せている。

 6季目となる名波ジュビロ。互いの理解が深まっていることで、戦術にも広がりが出てきた。チーム主将のDF桜内渚(29)は「昨季と同じメンバー(30人)でやることでお互いの動きがわかる」と手応え。昨季までの3バックと4バックの併用、危険なエリアへの縦パス封じについての「中締め」に加え、ポジションチェンジやビルドアップにも取り組んでいる。昨夏途中加入のFW大久保嘉人(36)、DFエレン(27)もとけ込んでおり、個の力でチームを更なる高みへと導く。

 負傷者が少ないことも好材料だ。昨季はMF中村俊輔(40)、同アダイウトン(28)、同ムサエフ(30)らが続々離脱。名波浩監督(46)が「飛車角金銀落ち」と嘆くほどだったが、今年は現時点で戦力面に大きな不安はない。

負傷者も少なく戦力面不安なし 昨季は16位に終わり、プレーオフに回る屈辱も味わった。指揮官は「去年失った自信を克服するには、勝ち点3が一番早い」。まずは松本を撃破することで波に乗りたい。(山田 豊)

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