【清水】前半戦3バック機能するか注目 選手は手応え「どんどん良くなっている」

スポーツ報知
気合の丸刈りでパトリック封じを誓った清水DF立田

 J1リーグは22日に開幕する。静岡の2チームはいずれも23日、清水エスパルスは昨季2位の広島(午後2時・Eスタ)、ジュビロ磐田は昇格組の松本(午後3時、ヤマハ)との初戦に臨む。

 両チームは21日、それぞれ非公開で調整。始動からキャンプも含めて密着してきた清水担当・武藤記者が前半戦の戦いを予想した。

 今季、成功の鍵を握るのはキャンプ終盤から取り組む3バックが機能するかの1点に尽きる。取り組み初めて約2週間。ヤン・ヨンソン監督(58)が繰り返し口にする「堅固なディフェンス」に近づいているのは間違いない。

 183センチの黄錫鎬、191センチの立田、188センチのバンデルソンが並ぶ最終ラインは高さ、強さ共にJ1屈指。そう簡単に破られるとは思えない。実際、ここまでの練習試合で、主力組の失点は磐田戦の1点だけ。多くの選手が「コミュニケーションも取れているし、どんどん良くなっている」と手応えを口にする。

 懸念があるとすれば攻撃面だ。昨季15戦11発の強力助っ人・FWドウグラス(31)がこの時期に移籍の可能性が出てきた。合宿3試合で主力組が挙げた得点はCKからバンデルソンが決めたわずか1点。MF河井も「まだすり合わせが必要」と語る。ボールを預ければ何とかしてくれる“困った時のドウグラス”がチームを離れる可能性が浮上した今、1トップ北川、シャドーの金子、石毛、中村のコンビネーションを早急に確立していく必要がある。

 昨季は開幕戦で前年2位の鹿島を無失点(0△0)に抑え、5節まで2勝2分け1敗とまずまずの成績を残した。前半戦のポイントは5月上旬に控える11節・鹿島、12節・川崎の連戦と見る。ここまでに戦い方を整備して強豪相手にいい戦いができれば、目標の5位が視界に入ってくるはずだ。(武藤 瑞基)

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