【神戸】ビジャ、J史上初のW杯得点王開幕戦ゴールだ イニエスタ&ポドルと超豪華ホットライン

スポーツ報知
神戸に新加入したダビド・ビジャ

 明治安田生命J1リーグは22日、C大阪―神戸(ヤンマー)で開幕する。神戸に新加入した元スペイン代表FWで10年南アフリカW杯得点王のダビド・ビジャ(37)は、元同代表MFアンドレス・イニエスタ(34)、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(33)と先発出場が濃厚。“VIP”トリオの連係でJ史上初となるW杯得点王による開幕戦ゴールを決める。

 今年のJリーグ最大の目玉が、ついに公式戦デビューを迎える。この日、チームは神戸市内で約1時間の非公開練習。ビジャは報道陣にコメントを発することはなかったが、イニエスタとともに笑顔で練習場を引き揚げ、仕上がりの良さをうかがわせた。

 スペインが初優勝した10年W杯では、4試合連続ゴールを含む5得点をマークし得点王に輝いた。過去、JリーグでプレーしたW杯得点王は名古屋・リネカー、磐田・スキラッチ、柏・ストイチコフ、C大阪・フォルランの4人だが、リーグ開幕戦でゴールを挙げた選手はいない。沖縄キャンプ中の13日に行われた光州(韓国)との練習試合で直接フリーキックを決めるなど、状態は上向きにある。

 この日の練習後、取材に応じたリージョ監督(53)もVIPトリオについて「良い状態だ。時間が経過すればもっと良くなるだろうが、今の時点でも非常に良い」と断言。バルセロナでも同僚だったイニエスタは、14日のキックオフカンファレンスで「ビジャは素晴らしい動きでゴールをもたらせてくれる。チームとしてサポートできれば」と意欲。ポドルスキを含めたホットラインは抜群の破壊力を秘める。

 昨季のリーグ戦順位、総得点45はともに10位。またしても初タイトルには届かなかった。このオフはビジャだけでなくC大阪からMF山口、鹿島からDF西、G大阪からDF初瀬ら日本代表級の戦力を次々補強。目標に掲げる「アジアNO1クラブ」への本気度を示した。必要なのは絶対的エースの得点だ。「自分はFW。得点に絡むプレーで貢献したい。チームの目標を達成するため、必要な点数を取りたい」と話していたストライカーが、有言実行に出る時が来た。(種村 亮)

 ◆ダビド・ビジャ

 ▼生まれとサイズ 1981年12月3日、スペイン・アストゥリアス州生まれ。37歳。174センチ、68キロ。家族は妻と1男2女。

 ▼経歴 17歳の時にヒホンの下部組織に加入。2001年6月にトップチームデビュー。サラゴサ、バレンシアを経て10年にバルセロナ移籍。約3年間所属し、13年にAマドリードへ。15年夏から米ニューヨーク・シティーでプレー。

 ▼スペイン代表 05年に初招集され、08年欧州選手権では得点王(4点)に輝き、同国44年ぶりの優勝に貢献すると「これまでテニスのナダルやF1のアロンソも優勝したが、サッカーだけが足りなかった」とはしゃいだ。10年W杯でも得点王(5点)で初優勝の原動力に。同代表通算59得点は歴代最多記録。

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