【金沢】ベテランDF、広井友信と作田裕次が開幕戦での完封勝利を誓う 24日に栃木戦

スポーツ報知
腰を落として守備をする作田(左)。今季唯一の地元出身プロ選手として期待がかかる

 ツエーゲン金沢を背負って立つベテランDFコンビが、J2ではクラブ初となる開幕完封勝利を誓った。22日は金沢市内で開幕戦のアウェー・栃木戦(24日・栃木)に向けた非公開練習を行った。チーム最年長のDF広井友信(34)は3年連続の主将に就任。石川・白山市出身のDF作田裕次(31)は今季、唯一の地元出身プロ選手となった。経験豊富な両選手が、開幕戦シャットアウトを期した。

 開幕へ、いよいよ本番モードとなってきた。最年長の広井は「開幕は毎年、やってやろうという気持ちになる。キリッとする」と表情を引き締めた。2014年のJ参入以降ではクラブ最長の3年連続主将。今季も精神的支柱となる。「苦しい時にチームを引っ張っていけるようにしたい」と覚悟の強さを示した。

 作田も同じくチームを支えていくべき存在だ。MF清原翔平(31)とともに年長2番目とベテランの域に入ってきた。今季はプロ契約する唯一の地元出身選手。「責任ある立場にもなってきたので、個人の結果もそうだが、チームも主将と一緒にまとめていかないといけない」と決意を語った。

 2人は開幕戦の無失点勝利を目標に掲げた。昨季は愛媛に2―1で、J2昇格4年目にして初めて開幕白星を挙げた。ただ、J2での開幕完封は、まだない。栃木は元日本代表で昨季J2で12ゴールのFW大黒将志(38)を擁するが、広井は「オグリ(大黒の愛称)さんの(DFの背後などへの)動き出しはすごいが、自由にさせないようにしたい。センターバックとしては完封で終われれば自信になる」。作田も「完封は毎試合目標にしている。それができれば開幕戦勝利につながる」と力を込めた。

 ホーム開幕戦は第4節の町田戦(3月17日・石川西部)まで待たなければならず、敵地3連戦となる。ただ2人は前向きだ。「いい結果を残せば、ホーム開幕戦も盛り上がると思う。そういう意味でも大事な3連戦」と作田。広井も「チームが勝つことで注目もされるし、上にいくチャンスも増える。クラブを大きくするためにも、勝つことが一番」と自覚たっぷりだ。白星を並べて金沢の地へ戻ってくる。(三須 慶太)

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