【川崎】18年連続不敗のホーム初陣からV3ロード 中村憲剛「楽しみ」

スポーツ報知
本拠地の等々力陸上競技場では、川崎イレブンへ大勢のサポーターから声援が送られる

 明治安田生命J1リーグ開幕戦の残り8試合は23日、行われる。5年ぶりにホームで開幕を迎える川崎はF東京戦(等々力)に備え、22日は川崎市内で最終調整。2007~09年の鹿島以来、史上2クラブ目の3連覇を目指し、18年連続不敗のホーム初陣で幕を開ける。3年ぶりJ1奪還を目指す鹿島は同日、茨城・鹿嶋市内で大分戦(カシマ)に向け調整。ジーコ・テクニカルディレクター(TD、65)が「開幕ダッシュ」を厳命した。

 史上2クラブ目の3連覇がかかる川崎は、F東京との“多摩川クラシコ”の開幕戦を迎える。多摩川を挟んだライバルとの33回目の対戦(通算成績14勝8分け10敗)。プロ17年目を迎えるMF中村は「開幕戦に加えて、クラシコ。もったいないよね」と笑いつつ、「その雰囲気も楽しみながら勝ちたい。ホームなので相手(の出方)を見過ぎず、ゴールに向かっていきたい」と言い切った。

 中村が5年ぶりのホームでの開幕戦の意義を強調したように、超満員のサポーターがスタートダッシュを後押しする。過去のホーム開幕戦は、5勝3分けと負けなし。さらにホーム初陣は、2000年に鹿島に敗れて以降は、J2時代を含め、18年連続不敗(8勝10分け)と無類の強さを誇る。

 昨季はリーグ最多得点(57)・最少失点(27)で連覇を飾ったものの、富士ゼロックス・スーパー杯とアジア・チャンピオンズリーグでシーズン初戦から3連敗を喫し、スタートでつまずいた。今季はキャンプから負荷の高いメニューをこなし、開幕に照準を定めてきた。22日の紅白戦で軽快な動きを披露したDF谷口は「昨季の反省を生かす」と言い、FW小林は「ワクワクしている。そう簡単にはいかないと思うが、最初から圧倒的な強さを示したい」とチャンピオンクラブの矜持(きょうじ)を示した。

 就任3季目の鬼木達監督(44)は「まだ2年だし、タイトルもまだ2つ。本当の意味で強くなったといえるのは、3連覇をしてこそ。まだまだこれから」と王者の慢心はない。サックスブルーに染まる本拠地に迎えられ、偉業に挑むシーズンが始まる。(田中 雄己)

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