【甲府】開幕戦スタメンは昨季から8人入れ替え…新生ヴァンフォーレが出陣

スポーツ報知
スタメン出場濃厚な新加入組の(右から)武岡、内田、横谷(カメラ・西村 國継)

 J2ヴァンフォーレ甲府は24日、昨年に続き敵地で大宮とのリーグ開幕戦に臨む。23日の練習ではセットプレーを再確認した。予想される先発メンバーは、昨年の開幕戦から11人中8人が変更。伊藤彰新監督(46)の下、生まれ変わったヴァンフォーレが、J1復帰へ向けた戦いへと出陣する。

 2年連続、大宮との開幕戦。同じ3―4―3の布陣だが、その顔ぶれはガラリと変わる。引き続き出場する見込みなのはDF山本英臣前主将(38)とDFエデル・リマ(33)、MF小椋祥平(33)の3人だけ。期限付き移籍から復帰したFWドゥドゥ(28)も加えると6人の新加入組が並んだ。

 右サイドは前からシャドー横谷、WB武岡、ストッパー小柳と新加入組が占めた。センターフォワードにウタカ、左シャドーにドゥドゥ。左WBの内田は、横谷とともにセットプレーのキッカーを担当する。大宮も守備に重点を置いており、1点を争う展開が予想されるが、伊藤監督は「質の良いキッカーがいるので、今年は期待しています」。昨季より精度を上げたセットプレーも新たな武器になると計算している。

 アウェー開幕戦の独特な空気に呑(の)まれず戦えると、指揮官が選んだメンバー。11年ぶりに誕生した新主将のDF小出悠太(24)が16日の非公開練習試合(対清水)で負傷し欠場となったのは誤算だが、3バックの中央では山本が5年連続開幕のピッチに立つ。「世代交代させたけれど、そういうことがあると見越してオミ(山本)、涼平(新井)、カズ(佐藤和)を副主将にしている。彼らがいるのが、ウチの強み」と新監督はチーム作りに自信を見せる。

 若手の台頭著しい今季はメンバー31人全員が「同じテーブルに乗っている」と指揮官は明言した。42試合の長いシーズンを戦い抜くには、激しいスタメン争いによる総合力の上積みが不可欠。経験豊富なベテランが若手と一丸となって戦い、群雄割拠の戦国J2を勝ち進む。(西村 國継)

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