【札幌】青森山田高から新加入の檀崎竜孔が先発でプロデビュー ジェイ弾もドロー

スポーツ報知
後半、シュートを放つ札幌FW檀崎(中央、カメラ・中島 傑)

◆ルヴァン杯グループステージ Aグループ第1節 横浜M1―1札幌(6日・ニッパツ三ツ沢球技場)

 開幕し、J1北海道コンサドーレ札幌はアウェーで横浜Mと対戦し、1―1で引き分けた。青森山田高から新加入したMF檀崎竜孔(18)が初先発し、プロデビュー。得点につながる仕事は出来なかったが、後半10分に左足でシュートするなど堂々のプレーを披露した。試合はFWジェイ(36)の今季公式戦初得点で先制するも、追いつかれた。

 すがすがしい表情の一方で、悔しさが何度も口をついた。プロデビュー戦を終えた檀崎は、冷静に90分を振り返った。「もっとやれた感じはあった。満足はしていない」。踏み出した一歩で感じた思いを口にした。

 試合序盤。「入りはバタバタした」と話したように、2度、ボールを奪われ、カウンターを受けた。それでも「徐々に慣れていった」の言葉通り、持ち味の突破力を発揮。後半10分にはMF白井のスルーパスをDFの背後に抜け出して受け、左足でシュートを放った。相手GKに阻まれ得点はならず、「結果も欲しかったし、ああいう場面を決めきれるようにならないと」と高い志を示した。

 普段は個人評価を避けるミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)が「岩崎と檀崎の2人は私自身、前向きな要素と感じた」と言ったように周囲も認める働きを見せた。ただ、この1戦は更なる飛躍への出発点に過ぎない。「突破も1回だけだし、90分走り切れなかった。体力面も積み重ねないと」。全国高校選手権を2度優勝した若者は、プロでの成功へ、あらゆる面の向上を誓う。

 前半42分には横浜Mの大津に引っ張られ、怒りをあらわにし、食ってかかった。「生意気と思われるかもしれないが、負けたくなかった」。気持ちの強さも押し出し、定位置争いに食い込んでいく。(砂田 秀人)

 ◆今季1号

 FWジェイが後半4分、先制点となる自身今季公式戦初ゴールを決めた。「いいクロスが入った」とゴール前で左足シュート。「1点目はうれしい」と手応えを口にした。ドローに終わったが、背番号48は「チームもこれからさらに強くなる。ゴールを決め続けたい」と意欲を示した。

 ◆今季のルヴァン杯 参加16チームでグループステージを実施。ACLに出場する川崎、浦和、広島、鹿島を除くJ1の14チームと、J2柏、長崎が4組に分かれ、ホーム&アウェー方式の総当たりで対戦する。各組上位2チームが6月のプレーオフに出場。この勝者4チームとACL参加チームによって準々決勝が行われ、決勝は10月26日に埼玉スタジアム2002で開催予定。

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