【清水】滝、4戦3発で今季1勝 初静岡ダービー弾「最高に気持ちいい」

スポーツ報知
後半2分、先制ゴールを決める滝(右)(カメラ・武藤 瑞基)

◆YBCルヴァン杯 グループステージ第2節 ▽Dグループ 清水1―0磐田(13日・アイスタ)

 今季初の静岡ダービーが行われ、ホームの清水エスパルスがジュビロ磐田を1―0で下した。後半2分、売り出し中のMF滝裕太(19)が先制点を決めると、守備陣も完封。今季公式戦5試合目で初勝利を飾った。磐田は敵地アイスタ3連敗を喫したが、ゲームを支配するなど収穫もあった。静岡ダービーの通算成績は、清水が25勝6分け31敗とした。次回は4月14日のJ1第7節、磐田のホーム戦(エコパ)。

 一瞬の隙を逃さなかった。後半2分、相手GKのパスをさらったMFエウシーニョがダイレクトで前へ。受けた滝がペナルティーエリア手前で右足を振り抜くと、ボールは無人のゴールに吸い込まれた。「気持ちで押し込みました」。下部組織出身の19歳はダービーでの得点も、自身のゴールで勝利するのも初めて。お立ち台に上がると「最高に気持ちいいです」と笑顔がはじけた。

 本職は2列目だが、今季はキャンプからほとんどの場面でFW起用されている。「ゴールに近いから積極的に仕掛けられる」と前向きに取り組み、公式戦4戦3発と一気にブレークした。プロ初得点した2日のリーグ第2節のG大阪戦後、ユースの平岡宏章監督(49)からメールをもらった。「おめでとう」と祝福の言葉に続き「調子に乗るな」とも記されていた。滝は「普段はほめてくれない平岡さんに認めてもらってうれしかったし、もっともっと活躍して恩返ししたい」と誓っていた。

 終盤は押し込まれる時間帯もあったが、守備陣が奮闘。体調不良の西部に代わって先発したGK六反も好セーブを見せ今季初完封をマークした。滝は「この勝ちは本当に大きい。ここから連勝を続けて、優勝したい」とぶち上げた。次は17日にリーグ第4節でMFイニエスタらを擁する神戸と敵地で対戦する。若手のホープの一撃で息を吹き返したオレンジ軍団の巻き返しが始まる。(武藤 瑞基)

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