【磐田】名波監督「1本決まっていれば」清水の倍以上シュート10本も決定力欠く

スポーツ報知
前半、ドリブルで仕掛ける磐田・藤川(右から2人目)

◆YBCルヴァン杯 グループステージ第2節 ▽Dグループ 清水1―0磐田(13日・アイスタ)

 今季初の静岡ダービーが行われ、ホームの清水エスパルスがジュビロ磐田を1―0で下した。後半2分、売り出し中のMF滝裕太(19)が先制点を決めると、守備陣も完封。今季公式戦5試合目で初勝利を飾った。磐田は敵地アイスタ3連敗を喫したが、ゲームを支配するなど収穫もあった。静岡ダービーの通算成績は、清水が25勝6分け31敗とした。次回は4月14日のJ1第7節、磐田のホーム戦(エコパ)。

 磐田に足りないのは得点だけだった。

 今季山形から加入し、移籍後初出場したFW中山仁斗(27)が後半42分、右足ミドルシュート。鋭いライナーは右ポストに直撃した。「利き足の左で打てたらよかった」と悔しそう。同45分には中山が落としたボールをFW中野が相手GKと1対1になるも、好セーブされた。

 名波浩監督(46)は「80分は我々のゲーム。まれに見る負け試合の中での勝ちゲーム。あとは1本決まっていれば」と振り返った。

 1点ビハインドの後半33分、GK三浦が相手のPKを止めた。同36分にMF荒木が仕掛け、DF石田の右足シュートはバーに嫌われた。シュートは清水の4本の倍以上となる10本打った。中野は「チームがやることははっきりしてきた」と手応えを口にする。9日のリーグ第3節の大分戦(1●2)から先発を10人入れ替えても、名波サッカーを表現した。

 アイスタでの3連敗を無駄にはしない。指揮官は「今日は勝ち点1にできた試合を勝ち点0にしてしまった。リーグ戦からの負の連鎖を断ち切りたい」。ダービーでの悔しさは、中3日で迎えるリーグ第4節の鳥栖戦(17日・駅スタ)で晴らす。(山田 豊)

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