【札幌】中原が左足首捻挫、ジェイは右太もも肉離れの疑い…ルヴァン杯は連続ドロー

スポーツ報知
前半、攻め込む札幌FW檀崎

◆YBCルヴァン杯 グループステージ第2節 ▽Aグループ 札幌0―0長崎(13日・札幌ド)

 北海道コンサドーレ札幌が、J1の格を見せつけられず、J2長崎と0―0で引き分けた。4位と好調のリーグ戦からメンバーを一新して臨んだ中で好機こそ作るも、得点を挙げるには至らなかった。MF中原彰吾(24)が左足首、FWジェイ(36)が右太ももを痛め途中退場と、負傷者も出た。勝ち点1を上積みはしたが、今後に影響する可能性のある、手痛い戦いとなった。

 J2相手のスコアレスドローに、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(61)の表情は硬かった。「私が就任して以来、最も出来の悪い試合。指揮している私自身にも責任はある」と自戒も込め、厳しい言葉を口にした。長崎に決定機を再三作られ、シュート数でも7対12と劣った。4位と好調のリーグ戦と対照的な、ルヴァン杯のホーム初戦となった。

 勝利を逃した結果と同時に、大きな痛手も受けた。前半42分に中原が退いたのに続き、ジェイは前半まででピッチを去った。佐川和寛トレーナー(42)は「中原は左足首の捻挫。ジェイは右太ももを肉離れした疑いがある」と状態を説明した。開幕戦でスタメンを張ったジェイは、第2節以降は控えながらも3試合連続で出場している。14日の診断結果次第では貴重な得点源を欠く、予断を許さない状況となった。

 明確な課題も見えた。3バックの右で先発した早坂良太(33)がジェイに代わって1トップに入った後半、前線でスペースを作る動きに徹した結果、シュートに至る場面が増えた。早坂は「いいくさびのパスも入るようにはなった」と振り返りながらも「そこから先、相手の嫌がる事が出来ていない」と苦言を呈した。

 ベテランの言葉通り、攻撃の最大の見せ場は後半42分、39歳のMF小野が放ったミドルが右にわずかにそれた場面と、前線の若い選手が決定的な働きを出来なかった。MF檀崎竜孔(18)は「点が欲しい時に決められる選手にならないと」と猛省した。リーグ戦メンバーとの力差を縮めることが、札幌が更に強くなるための大命題になる。(砂田 秀人)

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