【清水】DF立田、神戸戦“VIP封じ”誓う「このレベルに勝てないと、先は見えてこない」
J1清水エスパルスのDF立田悠悟(20)が14日、“VIP封じ”を誓った。U―22日本代表招集が発表されたこの日、立田は次節17日の神戸戦(ノエスタ)に向け調整。守備の要としてFWダビド・ビジャ(37)、MFアンドレス・イニエスタ(34)、FWルーカス・ポドルスキ(33)に仕事をさせず、今季リーグ初完封&初勝利を実現する構えだ。
自分の“現在地”を知る絶好の機会がやってくる。立田は神戸について問われると「このレベルの相手に勝てないと、先は見えてこない。目の前の相手には絶対に負けちゃいけない」と表情を引き締めた。推定総年俸42・5億円のVIPトリオと真っ向勝負する。
9日の札幌戦は屈辱の5失点を喫した。だが、13日のルヴァン杯磐田戦は負傷したDF二見に代わって後半10分から出場し、今季公式戦初完封、初勝利に貢献。副将として初のキャプテンマークも巻き、守備陣を鼓舞した。「カバリングができて、組織的な守備ができていた。リーグにつなげないといけない」と自信を取り戻した。
AFC・U―23選手権予選(ミャンマー)に臨むU―22日本代表にも順当に選出された。神戸戦翌日に離日し、20年1月の本大会(タイ)出場をかけマカオなどと3試合を行う。「自分がリーダーシップを取る意識は変わらない。過密日程? 海外組なら時差ぼけも当たり前。全試合出たい」。目標に掲げる東京五輪までアピールに使える時間は多くない。「1回1回の遠征で結果を残すことが五輪やA代表につながる」と満を持して臨む。
紅白戦ではFW北川と激しく競り合い、力強いプレーを見せた。ノエスタは昨季プロ初得点を決めた縁起のいいスタジアムだ。「悪いイメージはない。セットプレーは必ず狙う」。VIPを上回る存在感を見せつけ、堂々と海を渡る。(武藤 瑞基)