【清水】GK六反、神戸VIP完封だ「止める所は止める」

スポーツ報知
今季リーグ初完封を狙う六反(左)

 J1清水エスパルスは17日に神戸と対戦(午後2時・ノエスタ)する。16日は三保で非公開調整した。13日のルヴァン杯・磐田戦にも出場したGK六反勇治(31)は今季初めて中3日での3連戦を迎える。昨季は相手助っ人に投げ飛ばされるなど、因縁のあるカードで今季リーグ戦初完封を目指す。

 頼れる守護神がフル回転する。9日にリーグのアウェー札幌戦にフル出場し、13日ルヴァン杯磐田戦も体調不良の西部に代わって完封。再び中3日でリーグ屈指のタレント集団と激突する。「体は問題ない。チームを助けるプレー、コーチングをしていく」と引き締まった表情で宣言した。

 昨年11月のホーム神戸戦は忘れられない一戦だ。後半ロスタイム14分、CKに頭で合わせJ1で22年ぶりの「GK弾」を記録。MF河井とDF立田が相手ラフプレーで負傷交代し、自身もFWウェリントンに“首投げ”を食らったが執念で3―3のドローに持ち込んだ。西日が目に入って失点するなど、自分へのふがいなさから試合後は涙した。あれから4か月。「どちらのチームにとってもいいことではなかった。サッカーで対峙(たいじ)し、その中で勝つことができればいい」と言った。

 MFイニエスタらVIPに加え、今回は元バルセロナのMFサンペールも出場する可能性がある。「いい選手がそろっているが止める所は止める」とキッパリ。「(自分の)得点は必要ない」とあくまで無失点にこだわり、本業で結果を出す。

 チームはここ2試合で9失点と散々。「前節はGKとセンターバックだけで守っているようだった。全員で守って全員で攻めることができればいい勝負になる。チームが変わるなら(ルヴァンで1勝した)このタイミング」。どっしり構え、最後の砦(とりで)の役目を果たす。(武藤 瑞基)

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