【金沢】ツエーゲン金沢、6発で今季初勝利!天敵町田からJ昇格後最多得点6!

スポーツ報知
ホーム開幕戦で大勝し、選手と大喜びするサポーター

◆明治安田生命J2リーグ第4節 金沢6ー1町田(17日・石川)

 ツエーゲン金沢は6―1で町田に圧勝した。初先発した193センチFWクルーニー(24)が前半6分に豪快ヘッドで先制すると、その後も3得点に絡む大活躍。同41分にはMF金子昌広(28)がこぼれ球を蹴り込んで勝ち越した。15本のシュートを放って次々に追加点を奪い、2014年のJ3昇格以来チーム最多の6得点で、ホーム開幕戦を飾った。

 真冬のような寒さも吹き飛ばす、あっと驚く圧勝劇だ。押せ押せムードで6ゴールを決め、過去6分9敗(JFL時代を含む)と天敵だった町田をあっけなく撃破。今季初勝利を決めたイレブンに、3709人が訪れたスタンドの盛り上がりは最高潮に達した。加入5年目の広井友信キャプテン(34)は「ここ何年も味わったことのない点差。町田に苦手意識はなかったけど、ジンクスを破れて良かった」と、ホッとした表情を浮かべた。

 見事な采配だった。昇り調子の新加入FW・クルーニーを初めてスタメンに抜擢。前半6分にはCKに反応し、“頭二つ”飛び出したクルーニーがジャストミートの豪快ヘッドで先制弾。その後も精力的に走り回り、攻守でチームに貢献した。柳下正明監督(59)は「クルーニーは非常に状態がいい。11人が一つになって、同じ絵を描いていた」と活躍を喜んだ。

 勝ち越し弾を決めたのは、MF金子。今季開幕戦でJリーグ通算100試合を達成し、この日試合前のセレモニーでは、妻や2人の子供と一緒に祝福を受けた。「子供とピッチに入場すると調子がいい」と金子。試合中は2、4歳の愛娘の前で、パパの奮闘ぶりを披露。1―1の前半41分には、前線に走り込んでこぼれ球に反応し、鮮やかなゴールで流れを呼び込んだ。

 柳下監督が掲げてきた、自らボールを奪って仕掛けるアクションサッカーは、3年目でさらに浸透。ミスもあったが、この日はお互いにカバーし、最少失点に抑えた。広井キャプテンは「スタイルは変わらないが、質を求めて積み重ねてきた。6得点はできすぎですが、取れるだけ取れたのは大きい」と手応え。記録的勝利を自信につなげ、チーム初の一ケタ順位へと勝利を重ねる。(中田 康博)

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