ヘーレンフェインMF小林が宮城・大崎市で初の小学生指導「手探りなところが楽しかった」

2017年12月27日22時40分  スポーツ報知
  • サッカースクールの参加者と記念撮影するMF小林(前列中央)

 オランダ1部ヘーレンフェインでプレーするMF小林祐希(25)が27日、宮城県大崎市内で自身が開催に関わった「こもれびサッカースクールin鳴子(主催/たまつくりビジョン実行委員会、後援/大崎市、一般財団法人みやぎ大崎観光公社、大崎地区サッカー協会)」でプロ初のサッカースクールコーチを務めた。

 当初は午後2時半再開予定だったが、北日本を襲った爆弾低気圧の影響で26日から大雪となり、東京都内からの移動の新幹線が遅れ、30分遅れで午後3時から開始した。対象は小学1~3年生の約30人。小林は到着が遅れたため、会場入りしてからほとんど打ち合わせもしないまま、小学生の前に登場した。

 関係者によると、「小林自身が世界で戦う中で、サッカーを通して世界で自分のことを表現できる子どもたちを育てていきたい」という思いがあったという。今年6月にオフで訪れた鳴子で旅館に宿泊。その際に「ぜひ、鳴子でサッカーのイベントをして欲しい」というリクエストをもらったのが今回の始まりだったという。

 小林自身も小学生の時には元東京V監督の松木安太郎さんのサッカー教室に参加した記憶があるという。その際に「松木さんを股抜きで…、『本気で取りにいくからな』って言われて、チョチョって抜いたのを覚えてます」。さらに、「こういうところにいる子どもたちはなかなか東京まで行けない。代表とか、東北のチーム、ベガルタ(仙台)の選手もシーズンがあるからなかなか(サッカースクールをやるのは)難しい。そういう子ども達とふれあう機会は大事」と、宮城・大崎市でやる意義を語った。

 最初は小林自身が取り入れている瞑想(めいそう)トレーニングを子どもたちとともに開始。「『俺は天才だ』って3回言って。心の中でもいいし、口で言ってもいい」と、自身の独特の脳のウォーミングアップも伝授した。

 スタッフ3人と自身の4人でチームを組み、30人の小学生と4対30で最後にミニゲームを実施。試合前には「僕らが負けたら全員にユニホームをプレゼントするという約束をしました」と保護者の前で約束。結局勝利したが、ミニゲームはかなり白熱したものになった。打ち合わせはなかったが、円滑に約2時間半のスクールは終了した。

 サッカースクール後の交流会では、どうしてオランダ移籍を選んだのか、という質問が飛んだ。「これは簡単。ヘーレンフェインってオランダのチームが1つ目のオファーだったから。後からきたドイツ、スペインのクラブは全部すてました」と返答。これまで人生で様々な分岐点で最初に話があった方を選択し、それで成功してきたと説明した。

 今回のサッカースクールは自身が関わる株式会社「こもれび」がすべて主導し、一切他のマネジメント会社などを入れずに開催した。「サッカースクール自体は初めて。自分たちで主催して、会社としてやった。手作りなところが楽しかった。ミニゲームも盛り上がったし」。今後も継続して開催していきたい意向を持っている。

 大崎市の鳴子は、1200年の歴史を持つ東北随一の温泉地で、温泉番付では東の横綱と呼ばれる。今回、スクールもそうだが、鳴子温泉郷で「湯治」という日本独特の文化にも触れて、日々の疲れをいやしてほしいという願いもこめられており、「都心では体験できない鳴子ならではの贅沢」を体験してもらいたいというコンセプトがある。

 小林は今季は18試合に出場し、1得点。2017年を振り返って、「全然違う自分が見えた。結果はまだ数字的についてきていないけど、試合の中で存在感が出せるようになってきた。サッカー以外の部分でも成長した」と話す。来年にはロシアW杯を控え、子どもたちからの期待も感じた。28日には小学4~6年生を対象に2日目のサッカースクールを開催する。昼には小林が普段口にしているお米を一緒に食べるなどの交流会やトークショーも開催予定だ。

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