オランダリーグ10日開幕…堂安律がCLへの野望を胸に、欧州での2シーズン目へ

スポーツ報知
堂安律

 8月10日、オランダ1部リーグ・エールデビジが開幕する。MF堂安律(20)の所属するフローニンヘンは、12日にアウェーのフィテッセ戦で2018―19年シーズンの開幕戦を迎える。加入1年目の昨季、9ゴールを挙げてクラブのシーズンMVPに選ばれた堂安は、今季背番号を25から7に変更。名実ともにチームの中心として、オランダでの2シーズン目を迎えることになる。

 7月29日に行われた開幕前のプレシーズンマッチのドイツ・ブンデスリーガのブレーメン戦で先発フル出場した。試合は0―0に終わったが、攻撃の中心として堂々たるプレーを披露した。試合後のインタビューで今季の目標を問われ、「(昨季届かなかった)2桁得点できるように頑張ります。チームとしてはトップ6に入れるようにしたい」と宣言。まずは出場機会の確保を目指した昨季とは、明らかに目標設定は変化している。

 欧州挑戦1年目の昨季は、日本からきた19歳の若手選手を誰も知らなかった。しかし今季は違う。オランダリーグは欧州内で5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)への登竜門となっており、昨季結果を残した堂安の動向を欧州各国のクラブが注目している。オランダのシーズンが始まっても、欧州の移籍市場が閉まる8月末までは電撃移籍の可能性は残している。

 昨シーズン終了後には、今後の“野望”をこう語っていた。「1年目を終えて、オランダで戦える自信はついた。もう一年、オランダでやってさらに自信を深めるか、それとも挑戦するか。オランダにいて試合に出られれば、一日でも早く日本代表に入るためにはいいのかもしれない。でも、僕はチャンスがあるなら、挑戦したい。その気持ちは隠したくはないです」。子どものころからの夢は、欧州チャンピオンズリーグで活躍すること。もし、その夢に一歩でも近づけるチームからのオファーがあれば挑戦したいという思いを胸に秘めている。

 フローニンヘンに残れば、相手選手も堂安の特徴を踏まえて対策を練ってくる中で、エースとしての重責を担う。一方で格上のクラブに移籍すれば、夢のチャンピオンズリーグ出場も現実味を帯びてくる。どちらの道を進んでも、成長できる環境にあることは間違いないが、果たして。9月に誕生する新たな日本代表への選出にも期待がかかる20歳の動向に、注目が集まる。

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