代表戦は5万人動員!元カンボジアリーグ選手が明かす“アジア最貧国”の現状と本田への期待

スポーツ報知
カンボジアでプレーしていた伴さん(右)(本人提供)

 本田圭佑の“監督就任”に沸くカンボジア。同国リーグで2年半選手としてプレーし、現在はF東京のマネジャー兼通訳として働く伴和曉(かずあき)さん(31)がカンボジアの現状と課題を明かし、“本田式メソット”導入に期待を寄せた。(取材・岡島 智哉)

◆「勢い、エネルギーがものすごい」

 激しい内戦を経験し、「アジア最貧国」とも言われるカンボジア。しかし伴さんは「勢い、エネルギーがものすごい国」と語る。「悲惨な歴史があったことは、旅行ではみじんも感じないと思います。日本のODA(政府開発援助)でインフラが整った。日本に対するリスペクトを強く感じました。生活面で困ったことは一度もなかったです」

◆代表戦は5万人

 一番人気のスポーツは、もちろんサッカー。「代表戦だと(会場に)5万人入りますよ。サッカー熱はすごく高い」と伴さん。欧州のサッカーリーグが地上波で無料放送されており「裾野を広げるという部分では、日本よりも進んでいる」。自国リーグからドイツ2部やウズベキスタンなどにステップアップする選手も増えてきた。

◆代表の強化以外も期待

 一方で、早急に取り組むべき課題も多いという。伴さんは「“本田式”のメソットを落とし込んでほしい。日本では当たり前のことができていない。代表の強化だけでなく、リーグの仕組みや育成システムの整備にも力を注いで欲しい」と話し、「影響力がある人だからこそ。この挑戦は素晴らしいこと。カンボジアの発展に全力を尽くしてもらいたい」と願った。

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