森保監督の次男・圭悟がフィリピンで奮闘中 「優勝」目標のリーグ杯が15日に初戦

スポーツ報知
JPVマリキナFCではボランチに挑戦している森保圭悟

 2017年に正式なプロリーグとして設立されたフィリピンリーグで今季からプレーしているのがJPVマリキナFCのMF森保圭悟(24)。今年1月にオーストラリアのエッジワース・イーグルスから加入した。今季最後のタイトルをかけ、15日からリーグ杯を戦う。

 6チーム5回戦で行われたリーグ戦は全日程を終え、全24試合(1試合中止)に出場した。ボランチながら11得点9アシストを記録するなどチームの心臓として活躍。ただ、順位は5位。それだけに15日のグローバル・セブ戦から始まるリーグ杯へのモチベーションは高い。試合前々日の戦術練習を終え「リーグ戦はチームとして結果が出せなかったので、カップ戦では優勝できるように頑張ります」と話す。

 森保は1993年9月22日、日本代表の森保一監督(50)の次男として生まれた。広島ユースから流通経済大へ進学。サイドや攻撃的なMFとして、3年の時に全日本大学選抜入りした。卒業後はオーストラリアのセミプロクラブ、エッジワース・イーグルスに2年所属した。

 英語を学べる環境でのプレー続行を希望しフィリピンの地を踏んだが、驚きの連続でもある。練習場は主に2か所。人工芝は高校、大学時代に経験しており、違和感なくやれている。練習開始時間が遅れたり、チーム事情でキャンセルになることもあった。

 JPVマリキナFCには森保を含め4人の日本人選手がおり、サッカーと真摯(しんし)に向き合っている。練習後、森保は体幹を鍛える居残りトレーニングをするなど向上心があるが、フィリピン人選手はすぐ帰ってしまい、練習に取り組む意識も低いのが現実だ。

 「決していいとは言えないチーム状況のなか、引っ張ってやっていこうと思いました。結果は出ていないですけど、シーズンを通してはいつくばってやれたのは、タフになったのかなとも思います」。プレーの幅も広がった。ボランチは初挑戦。「そういう部分では選手として成長できているのかなとも思います」。環境、チーム事情が良くない分、その言葉にはリアリティーがある。

 リーグ杯は3チームのリーグ戦を行った後、上位2チーム、計4チームで準決勝を戦う。現地ではタレント軍団セレスがリーグに続き2冠を達成すると見られている。JPVマリキナが優勝する可能性は小さいが、ゼロではない。「サッカーを楽しむ」。森保は父親から教わったモットーを胸に1年間の成長をぶつける。

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