武藤プレミア移籍後初ゴール「このチャンス逃したら次いつ来るかわからなかった」

スポーツ報知

◆イングランド・プレミアリーグ第8節 マンチェスターU3―2ニューカッスル(6日)

 ニューカッスルのFW武藤嘉紀は6日、アウェーでのマンチェスターU戦に先発し、前半10分に今夏の移籍後、初ゴールを決めた。レギュラー選手が風邪で欠場したこともあり、2トップの一角としてリーグ戦初先発。後半33分までプレーした。チームは2―3で逆転負けした。

 相手のモウリーニョ監督の解任報道が流れたこともあり、スタジアムは7万6000人が詰めかけ、熱気にあふれるなか、結果を出した。前半10分、右サイドから来たクロスをペナルティーエリア内の相手ゴール正面で受けると、相手DFを背負ったまま、ターンしながら引き離し、左足を一閃(いっせん)。強烈な一撃が相手GK足元をかすめるようにネットに突き刺さった。

 前半23分にこぼれ球の競り合いから左足を痛め、ひきずる様子も。同34分にはヘディングでシュートを放ったがセーブされた。後半33分に交代し、ベニテス監督は武藤の先発起用について「攻撃面で機動力とスピードが重要になると考えた。武藤とアヨセはお互いのプレーをよく理解していた。武藤は足首をタックルを受けたときに負傷した(から下げなくてはならなかった)」と話した。

 武藤と一問一答

 ―先発はいつ言われた

 「今日言われたが、この1週間、たぶん先発だなという感触があった。準備はしてきた。今日このチャンスを逃したら、次いつチャンスが来るか分からなかった。自分の結果を出すことだけに集中しようと思っていた」

 ―敵地でマンチェスターU相手に初先発

 「できる自信があった。強い相手の方がモチベーション的に高まった。結果を出せたことは本当に自信になった」

 ―ターンして利き足と逆の左足で決めた

 「逆に左足だから、そんなに狙わないで、とにかく思い切り打とうと。本当は左を狙っていたが真ん中に行ってしまった。でも、いいコースに飛んでいたら止められていたと思う。足元に入ったのがラッキーだった」

 ―どんな気持ち

 「うれしい。フォワードはゴールを決めることに一番うれしさを感じるポジション。評価もされる。この一戦、初先発初ゴールは本当に必要だったし、自分の価値を証明するためにも、何が何でも今日やらないといけないと思っていた」

 ―日本代表の招集から漏れたが

 「全然気にしていないですね。試合に長い時間出ていなかったでしょ。とにかく今はチームに集中できるってとらえないと。まずはチームで、この最高のリーグでさらに一つ成長できれば」

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