本田圭佑、自身2度目の公式戦デビュー弾…マスカット監督「卓越していた」

スポーツ報知
本田圭佑

◆オーストラリアAリーグ第1節 メルボルンC2―1メルボルンV(20日・メルボルン)

 今季からオーストラリアAリーグ、メルボルンVに加入した元日本代表FW本田圭佑(32)は20日、今季開幕戦のメルボルンC戦に主将として先発出場。0―0で迎えた前半28分、頭で新天地デビュー弾を決めた。移籍後初の公式戦でゴールを決めたのは自身2度目。チームは2失点を喫し1―2で敗れたが、上々のデビューを飾った。

 やはり本田は役者が違う。新天地でのデビュー戦の緊張感など、全く感じさせなかった。ホームで満員の観衆が詰めかけた“ダービー”ならではの異様な雰囲気の中、元日本代表FWが輝きを放った。

 4―4―2の右サイドで先発。主将マークを腕に巻き、開始から積極的に攻撃に絡んだ。見せ場は前半28分にやってきた。右サイドで起点となるパスを出してゴール前に上がると、右クロスを相手選手に競り勝って頭で叩き込み先制点。スタンドを埋めたサポーターの心をわしづかみにした。

 新天地での公式戦初戦で得点を決めたのは、メキシコ1部パチューカに在籍していた昨年8月以来、自身2度目だ。逆転負けで白星発進とはならなかったが、存分に存在感を発揮した。

 敗戦に「得点できたうれしさよりも、勝てなかった残念さの方が大きい」と唇をかんだが、マスカット監督は「本田は卓越していた。ゴールを決めたからだけではない」と手放しの褒めっぷり。W杯の舞台に別れを告げ、OA(オーバーエージ)での20年東京五輪出場と金メダルを新たな目標に掲げた32歳。プロフェッショナルな男の新シーズンが華々しく幕を開けた。

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