南野&中島&堂安“新BIG3”が初そろい踏み弾 好調をアピール

スポーツ報知
“新BIG3”の(左から)南野、中島、堂安

 森保ジャパンの「顔」ともいえるMF南野拓実(23)=ザルツブルク=、MF中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=、堂安律(20)=フローニンゲン=の“新BIG3”が現地時間の2日、リーグ戦で初のゴールそろい踏みを果たした。3人がオーストリア、ポルトガル、オランダの各国リーグ戦で1点ずつマーク。全員が勝利に貢献し、来年1月のアジア杯(UAE)に向け、好調をアピールした。

 南野は、難しい体勢からの見事な決勝点だった。前半18分、後方からの長いパスの落下地点へ迷いなく走った。「シュートしか考えていなかった」と思い切りよく右足を振る。鮮やかに決まったボレーシュートは、高い技術と判断力がなければ生まれない一撃だった。「得点につながってよかった。そこは必要最低限のノルマ」とクールに語った。今季リーグ戦は4点目で、クラブでの公式戦は通算11点目だ。

 そして、9月から日本代表で10番を背負う中島はトンデラ戦の前半終了間際に、ゴール左から左足で力強くゴールネットを揺らした。今季5点目。チームは後半に1点を返されたが、フル出場で3―2での勝利に貢献した。

 20歳で伸び盛りの堂安は5―2で勝ったNAC戦で、1得点1アシスト。前半に先制点を導く正確なパスを通すと、後半にはゴール前のこぼれ球を押し込んで今季4点目。最近のリーグ戦4試合で3ゴールと好調なアタッカーは「すごく自信を持っていい。苦しい時にチームを救うのがエース。やっと体現できてきている」と攻撃の中心としての自覚たっぷりに言った。

 南野は14~15年シーズンから、中島と堂安は昨季から現在の所属クラブでプレーする。3選手全員が同じ日のリーグ戦でゴールを奪ったのは今回が初めてだ。日本代表の攻撃陣の新たな顔として台頭した新BIG3の勢いは止まらない。

 「メンバー発表まで、アピールを続けていければ」と南野。堂安も「こういう結果は本当に『普通』。自分自身、ステップアップしたい気持ちも強い」と自信に満ちた表情で言った。絶好調の3選手が、来年のアジア杯でも当然のように日本をリードしていく。

 ◆新BIG3のそろい踏み

 3選手がそろってゴールを決めたのは今回が初めて。2選手がそろったのは、昨季は3回、今季は1回ある。今季は9月23日に南野がホームのラピッド・ウィーン戦(2○1)で右足で先制点。中島が同日のホームのギマラインス戦(3○2)で2得点1アシストをマークした。

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