香川真司、トルコで「新たな挑戦」 目標と公言のスペイン移籍は今夏以降に持ち越し

スポーツ報知

 元日本代表MF香川真司(29)が、ドイツ1部ドルトムントからトルコ1部ベシクタシュに今季終了までの期限付きで移籍することが31日、両クラブから発表された。香川は同日、イスタンブール入りして身体検査を済ませた。昨年11月から目標と公言してきたスペイン移籍は今夏以降に持ち越し、出場機会を求めて移籍を決断。トルコで15回の優勝を誇る強豪で再起を目指す。

 来月に30歳を迎える香川が新天地をトルコに決めた。欧州主要リーグの移籍期間最終日に移籍先が決まり、1日に自身のブログを更新。「今回のチャレンジ、強い気持ちと強い覚悟を持ってきました」とつづった。昨夏のロシアW杯後はクラブで出場機会に恵まれず「悔しくて、厳しい時間が続き、自分にとって想像以上に苦しかった」と振り返り「夢や目標を考えたら、自分はまだまだ成長できる。そう信じています」と強い思いを明かした。

 ドルトムントとの契約は20年まで残すが、通算7季目の今季は構想外となり、リーグ戦2試合無得点と出番が激減していた。昨年11月にはスペインリーグへの移籍希望を公言したが実現せず。ここ数日はモナコ(フランス)やハノーバー(ドイツ)への加入も報じられたが急転した。トルコ紙「ヒュッリエト」によると、香川のレンタル料は110万ユーロ(約1億4000万円)プラスボーナスという。

 昨夏も香川の獲得に乗り出すと報じられていたベシクタシュは、香川と長く日本代表でチームメートだったDF長友佑都(32)が所属するガラタサライと同じイスタンブールが本拠地。リーグ優勝15回、昨季は欧州チャンピオンズリーグ(CL)で16強入りした名門だ。背番号はドルトムント時代と同じ「23」に決まった。リーグ戦は19節を終えて18チーム中6位。次節は3日のアンタルヤスポル戦のため、香川のデビューは10日のブルサスポル戦以降になるとみられる。

 「19年はサッカーがしたい」。欧州CLで決勝トーナメントに進出しているドルトムントを飛び出してまで出場機会を求めた。今夏以降のスペイン移籍と日本代表への復帰を目指し、新たな戦いを始める。

 ◆ベシクタシュ 1903年創立で、本拠地はトルコ・イスタンブール市ベシクタシュ区。愛称は「ブラック・イーグルス」。リーグ優勝15回。トルコ杯優勝9回。欧州CL(前身のUEFAチャンピオンズ杯含む)の常連で86~87年は8強、17~18年は16強。ホームスタジアムはボーダフォン・アリーナ(収容4万1903人)。シェノル・ギュネシュ監督。

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