香川、衝撃トルコデビュー!3分2発に地元メディア絶賛まるで「キャプテン翼」

スポーツ報知

◆トルコリーグ ▽第20節 ベシクタシュ6―2アンタルヤスポル(3日)

 ドルトムントから期限付きでトルコ1部・ベシクタシュに移籍したMF香川真司(29)は3日、敵地のアンタルヤスポル戦で後半36分から出場。16秒後に右足で初得点を奪うと、同39分には鋭く落ちる弾道で直接FKを沈め、3分間で2ゴールの圧巻デビュー。6―2の大勝に貢献した。日本代表は3月に親善試合コロンビア戦(22日)、ボリビア戦(26日)を行う。香川が、18年夏のロシアW杯以来の代表復帰に向け、新天地で最高のスタートを切った。

 圧巻デビューだ。黒のユニホームを着たMF香川は4―1で迎えた後半36分に出場すると、ファーストタッチからドリブル突破。またぎフェイントでDFを無力化し、相手の股を通す右足シュートで、名刺代わりのデビュー弾をわずか16秒で奪った。さらに2分後、縦回転で鋭く落ちる弾道で約25メートルのFKを沈め、3分間で2得点。満面の笑みで両手を広げ「夢みたいなデビュー。言葉が見つからない。信じられない。本当にハッピー」と興奮気味に語った。

 うっぷんを晴らした。ドルトムントで通算7季目の今季、リーグ戦出場2試合と構想外になった。昨年11月にはスペインへの移籍希望を公言したが、かなわず。「悔しくて厳しい時間が続き想像以上に苦しかった。夢や目標を考えたら、まだまだ成長できる」と出場機会を求め、移籍期限ギリギリの1月31日にベシクタシュに移籍。「19年はサッカーがしたい」。切実な思いがプレーに乗り移った。

 ドルトムント時代と同じ「23」を背負っての衝撃デビューに、地元メディアも大々的に報道。アジャンススポル電子版は「魔法をかけた」、ヒュリエット電子版は「こんなツバサを誰が連れてきたんだ」と人気漫画「キャプテン翼」の主人公になぞらえ大絶賛した。

 昨夏のロシアW杯を最後に日本代表から遠ざかっているが、準優勝に終わったアジア杯では待望論も出た。代表の森保一監督(50)は昨年11月、ドルトムントの練習場にまで足を運び、状態をチェックしており構想に入っていることは間違いない。好調を維持すれば3月の代表戦、6月の南米選手権も見えてくる。次戦は9日(日本時間10日)、ホームデビューとなるブルサスポル戦。「一試合一試合、勝利だけを目指す。そして、どれだけ自分自身が結果を残していけるか」。完全復活を期す男が、新天地で最高のスタートを切った。

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