香川真司、ロスタイムV弾 代表復帰猛アピール「準備はしっかりできています」

スポーツ報知

◆トルコリーグ ベシクタシュ3―2コンヤスポル(10日・イスタンブール)

 【イスタンブール(トルコ)10日=本田千尋】トルコ1部ベシクタシュは、後半ロスタイムのMF香川真司(29)の決勝点で、ホームでコンヤスポルに3―2で勝利した。同30分から出場した香川は、同48分に自ら持ち込んで左足でゴールを決めた。14日の日本代表発表前ラストの試合で結果を残し、昨年のロシアW杯以来となる代表復帰へ大きく前進した。

 ゴールへの道筋がくっきりと見えた。同点で迎えた後半48分、左サイドでボールを受けた香川は、ドリブルを仕掛けると、目の前のDFをものともせず、強引に左足を振り抜いた。強烈なシュートはGKの脇を抜ける劇的な決勝弾。「中へのパスも考えましたけど、ドリブルしたいい瞬間に視野に入れた。非常に大きな自信につながると思います」。ホーム初得点で、熱狂的なサポーターの心をわしづかみにした。

 先月下旬に左足首を痛め、前節2日のカイセリスポル戦は欠場。「正直、けがをしていたので、100%の状態ではなかった」と後半30分からの出番だった。すぐさま相手に追いつかれる難しい展開だったが「必ずチャンスはあるだろうなと思っていた」と最後の最後に訪れた好機を生かした。

 昨夏のロシアW杯以来の代表復帰が近づいている。日本代表の森保一監督(50)は、14日に発表予定の親善試合(22日・コロンビア、26日・ボリビア)のメンバー編成について「アジア杯から多少選手を入れ替えながらやりたい」との意向を示している。1月下旬にベシクタシュに加入して以降、5試合で3得点1アシストと結果を残す香川も、十分候補に入ってくる。招集されれば、森保ジャパンでは初選出となるが「非常に楽しみですけど、監督が決めること。僕は呼ばれたときの準備はしっかりできています」とキッパリ。完全復活の時が近づいている。

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