中村航輔、J2福岡での経験で芽生えた責任感…ターニングポイント語る

2018年6月3日10時0分  スポーツ報知
  • 15年、福岡でJ1昇格を決め喜ぶGK中村(手前)

 チーム最年少のGK中村航輔(23)=柏=にターニングポイントについて聞いた。

 決して言葉数は多くないが、どっしりと力強かった。「今の自分があるのは、福岡での1年があったから。本当に大切な時間だった」。2015年、柏からJ2福岡へ期限付き移籍。柏の下部組織で才能が開花し、年代別日本代表を経て、13年にはトップチーム昇格。だが、なかなか出場機会を得られなかった。「不安だったが、前に進むために必要だと思って」。新天地の福岡へ飛び込んだ。4月の磐田戦で初先発し、いきなり好セーブを連発。夏場には正GKの地位を手にした。リーグ終盤は12戦無敗。J1昇格の立役者になった。

 福岡の1年で、「ピッチに立つということは、責任を負うってことを学んだ」。実戦経験を積んで柏に復帰。パフォーマンスを維持し、試合に出続けるために食事、睡眠などを一から見直した。柏FW伊東純也が「オフでもいつもクラブのトレーニング室にいる」と言うように、アメリカンフットボールの選手をはじめ、サッカー以外のアスリートのSNSで筋トレ方法をチェック。動画撮影でフォームを確認しながら、箱を使って行うボックスジャンプなどで下半身の瞬発力を強化した。独学の呼吸法も取り入れた。高い跳躍力による腹直筋への負担を、胸郭を動かしてほぐすためだという。72キロの体重を1年で10キロ増やし、現在82キロにした。

 02年日韓W杯、7歳の中村少年はドイツGKオリバー・カーンの躍動に心を動かされた。それから16年。「サッカーは結果でしか語ることのできない世界。日本代表の責任を感じながら、W杯で結果を出したい」。チーム最年少の23歳が、大舞台に挑む。(小又 風花)

 ◆中村 航輔(なかむら・こうすけ)1995年2月27日、東京都北区生まれ。23歳。6歳でサッカーを始め、9歳で柏の下部組織に入団。2013年にトップ昇格。福岡への期限付き移籍を経て16年に復帰。リオ五輪では2試合に出場。昨季はリーグ戦全34試合にフル出場し、初のベストイレブン受賞。12月の東アジアE―1選手権北朝鮮戦でA代表デビュー。趣味は将棋。185センチ、82キロ。

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