【岩政大樹 オン・ザ・ピッチ】リスクのバランスがカギ

2018年6月23日10時0分  スポーツ報知

 ロシアW杯に挑んでいる日本代表は、明日24日セネガルとの一戦に臨みます。1次リーグ突破を決める可能性もある、まさにビッグゲームです。一方で冷静な判断が求められる試合にもなります。セネガルも初戦に勝ち、日本同様、勢いを手にしています。この試合は、お互い「負けない」ということも貴重な結果になるでしょう。

 サッカーとは「リスク」と「リスク管理」のバランスを測りながら、それぞれの選手がピッチ上で判断を下していくスポーツです。それぞれの選手の判断をバラバラにせず、つなげながらチームの判断としていく。流れる時間の中で、チームメートと意志を共有させていかなくてはなりません。

 リスクをかけ、人数を多く攻撃に絡ませれば当然、崩しの形は作りやすくなります。しかし、その分、攻めに出た裏を突かれるリスクは高まるわけで、そのバランスを常に考えながら「勝つため」から逆算して判断を変えていきます。

 セネガルとの一戦は、その最適なバランスをより繊細に見極めながら進められる試合となるでしょう。両チームとも、3戦目を引き分けでも勝ち抜けるようにすることが、この試合に求められるチームとしての一番のタスクです。となると、引き分けでも良い結果と言えるでしょう。

 しかし、あわよくば「勝ちたい」。どちらも1次リーグ突破の可能性を広げたいのも本音です。リスクをかけるための刃(やいば)をどちらも潜ませながら、果たしてこの試合で抜くのかどうか。そして、抜くとすれば、どの時間帯に抜いていくのか。両チームの思惑が時間とともに動いていくような試合になるでしょう。

 初戦を勝ったことで、両チームにとっては、負ければ失うものが作られてしまいました。初戦に勝ったなら、当然1次リーグを突破したい。しかし、守りの姿勢だけではその先にたどり着くことはできません。選手たちの心理状態が結果に強く影響する試合となるでしょう。(東京ユナイテッド、元日本代表DF)

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