35歳川島の不動心「何を言われようが気にしてない」

2018年6月24日6時20分  スポーツ報知
  • 真剣な表情で練習に臨むGK川島

 いつもと変わらなかった。川島は試合会場の芝を確認し、ボールの感触を手になじませながらキャッチング練習に励んだ。関係者によると、非公開の戦術練習では主力組に入った。35歳96日。日本代表のW杯最年長出場となるセネガル戦へ落ち着いて調整した。

 「何を言われようが特に気にしてない。仕方ない」。19日のコロンビア戦で喫したFKからの失点を巡り、世界中から批判された。根拠の薄いものもあった。反論するわけでもない。耳をふさぐわけでもない。それでも心は落ち着いていた。スポーツ報知に明かした「不動心」。集中することが大事だと分かっていた。

 MFキンテロのFKはジャンプした日本の壁の下を通った。DF陣はギリギリまで跳ばないという打ち合わせがあったと明かしたが、川島はその約束事を口にしなかった。「それを言うと、次の相手が(壁の)上を狙ってくるかもしれない」。情報戦を考え、批判も覚悟した。チームの勝利を第一に考える姿勢は不動だった。

 川崎時代、感情を抑えられない時もあった。08年5月17日、小林慶の56メートルロングシュートが決勝点となり敗れた古巣の大宮戦後は悔しさのあまり無言で会場を後にした。翌日に取材対応しなかったことをわびる人柄は今も変わらないが、動じない精神力は10年からの欧州挑戦でより強くなった。

 3度目のW杯に臨む心境を短い言葉で表現した。「失うものがない大会」。そして「これまで散々失ってきたからね」と付け加えた。失意の14年ブラジル大会後、15年に半年間の浪人も経験し、ベルギーの自宅近くの森をトレーニングで走った。メツと契約した時は第3GKと言われながらもレギュラーを奪った。「失った」と表現するが、逆境への強さは鍛えられた。エースFWマネらセネガルの強力攻撃陣を目の前にすると闘志がわき出てくる。川島は無失点を目指しゴールマウスに立つ。(羽田 智之)

日本代表
注目トピック
報知ブログ(最新更新分)一覧へ