西野監督、ポーランド戦へ“秘策”大迫&乾を温存も 

2018年6月28日6時0分  スポーツ報知
  • 公式練習に臨み、厳しい表情で選手たちの動きを見る西野監督(左から宇佐美、長友、本田=カメラ・竜田 卓)
  • 日本の1次リーグL突破条件
  • 日本代表の予想布陣

 ◆W杯ロシア大会▽1次リーグH組 日本―ポーランド(28日・ボルゴグラード)

 1勝1分けで1次リーグ(L)H組首位の日本は28日、引き分け以上で決勝トーナメント(T)進出が決まる最終戦でポーランドと対戦する。西野朗監督(63)は27日、前日会見に出席。セネガル戦から最大6人先発を変更する大胆プランを用意していることが分かった。この日までの練習で4―4―2布陣の戦術練習を行い、酒井高徳(27)=ハンブルガーSV=の右MF起用など大幅な選手変更の可能性が浮上。2大会ぶり3度目の16強入りを狙い、勝負師が大きな賭けに出る。

 W杯2戦連続で采配が的中している西野監督が、天王山となる第3戦に向けて“秘策”を温めていた。前日会見で先発について「コンディションも考えて最後の練習を見てから最終的に決めたい」と多くを語らなかったが、日本協会関係者によると、この日までに4―4―2の先発布陣での練習を試した。これに伴い、選手の疲労などを考慮して、初戦、第2戦から最大6人の先発を変更する大胆な選手起用を行う可能性が出てきた。

 《1》4―4―2 コロンビア戦、セネガル戦とも4―5―1の布陣を敷いた。これまでも試合途中から4―4―2を採用したことはあるが、試合開始からとなれば西野体制6試合目にして初めて。ポーランドの守備陣に対して、2トップが前からプレッシャーをかける狙いがある。

 《2》大幅な選手変更 同じ先発を起用していた1次L2試合から最大で6人を変更した形を試した。FW武藤、DF酒井高、槙野らがW杯初出場、FW宇佐美が同初先発、FW岡崎、MF山口が今大会初先発する可能性が浮上。2試合連続で先発した選手の多くは疲労をためていることに加え、第3戦の開催地ボルゴグラードは最高気温が35度を超える酷暑でスタミナ勝負となるため、コンディションを考慮した判断と言える。FW大迫、MF香川、MF乾、MF長谷部らの温存策は16強以上の戦いを見据えたプランだ。

 《3》右MFに酒井高 左右のサイドバック、ボランチをこなすなど“ポリバレント”なDF酒井高の右MFはポーランド対策。相手左サイドのリブスは強烈なスプリント力を持つ。対抗する右MFに守備的な選手である酒井高を配置し、その後ろに控える酒井宏との“W酒井”で相手の攻撃力を封じ込めることが狙いとみられる。一方で、本職ではない右MFでの起用は大きなバクチとも言える。

 引き分けでも決勝T進出となり、守備を意識した布陣とも言えるが、攻撃的サッカーを好み、チャンスがあれば得点を狙いにいくことは確実。あと2得点で1次L6得点で、02年日韓大会の5得点を抜き日本のW杯史上最多となる。ここ2戦連続失点しているだけに無失点もカギで、攻守のバランスも求められる。「トップ通過できる状況にある」と語る指揮官。再び“西野マジック”をさく裂させ、2大会ぶりの16強をたぐり寄せる。

 ◆1位ならモスクワへ

 1位で1次L突破を決めた場合、ベースキャンプ地のカザンを引き払い、決勝T1回戦(7月3日)の会場となるモスクワへ移動して練習を行う。2位通過の場合は7月2日に試合があり、カザンの拠点を変えず試合2日前の30日にロストフナドヌーへチャーター機で向かう。1次Lで敗退した場合は、一度ベースキャンプ地に戻ってからチームは解散する予定。

 ◆無失点なら首位突破95% 32チームが参加する体制となった98年フランス大会から直近の14年ブラジル大会までの5大会で1次Lを首位突破したチームはのべ40チーム中38チームが必ず1次Lの3試合のうち1試合以上で無失点試合をマークしている。95%の確率だ。例外となっているのは02年日韓大会のスペインとスウェーデン。スペインは3―1、3―1、3―2、スウェーデンは1―1、2―1、1―1だった。無失点試合は1位通過するための“ノルマ”となっていると言える。

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