本田「これがW杯最後」代表引退示唆「優勝と言い続けるヤツが次の代表を引っ張って行く」

2018年7月4日6時0分  スポーツ報知
  • 試合後、悔し涙の乾を抱きしめなぐさめる本田(カメラ・竜田 卓)
  • 本田圭佑のW杯全成績
  • 後半、コンパニー(下)のタックルをかわしシュートを放つ本田

 ◆W杯ロシア大会▽決勝トーナメント1回戦 ベルギー3―2日本(2日・ロストフナドヌー)

 MF本田圭佑(32)=パチューカ=はベルギー戦後、22年カタールW杯を目指さないことを明言、代表引退も示唆した。後半36分から途中出場し同ロスタイムには無回転FKでゴールを襲うも相手GKに阻まれた。直後、自身が蹴ったCKからベルギーのカウンターを受け決勝点を献上した。国際Aマッチ98試合37得点。10年間、日本代表を引っ張ってきたスターが「サムライブルー」から身を引く可能性がある。

 戦いが終わった。本田は試合終了の笛を耳にすると両手を腰に当てた。しばらく立ち尽くした後、ひと息ついた。仲間がピッチにうずくまり涙を流していた。いとおしそうに眺めた。サポーターにあいさつする前、皆と抱擁し握手を交わした。

 「これがW杯最後」「4年後は考えられない」。3大会連続出場した夢舞台との決別を強調した。海外メディアには「代表チームでのキャリアを終わりにするかもしれない」と代表引退も示唆した。現役続行も含め、どうサッカーに携わっていくかを熟考するという。

 集大成のW杯は皮肉な形で幕を閉じた。後半ロスタイム4分、約32メートルの直接FKを無回転シュートで狙い、GKクルトワにパンチングでCKへ逃げられた。自ら蹴った左CKはクルトワにキャッチされ、高速カウンターの起点となった。最後のワンプレーは得点ではなく、W杯に別れを告げる失点に絡んだ。

 08年6月22日の南アW杯アジア3次予選バーレーン戦で代表デビューし、国際Aマッチ98試合、37得点を重ねた。長友から「W杯に愛された男」と称されたように、3大会連続で出場した世界最高の舞台では通算4得点3アシスト。3大会連続得点&アシスト、32歳11日の日本人最年長得点も記録した。

 10年南ア大会はガムシャラに上を目指した。14年ブラジル大会は独善的に引っ張ろうとした。初めてスタメンを外れた今回は「対話」し、一緒にチームを作る喜びを知った。6月13日、32歳の誕生日にスピーチした。「このW杯が終わった後に自分の人生が終わるとしたら、どういう決断をしていくか。どれぐらいの覚悟で、どういう意思決定で、どう会話を皆とするか。そういうつもりでこのW杯を過ごしたいという話をした。可能な限りやった。本当に選手皆が好きになった」

 本田が「W杯優勝」を公言したのは24歳になろうとしていた時だった。「まだ優勝を口にする若手がいない。今日、活躍した選手の誰かが、誰に何と言われようと優勝ということを言い続ける。そういうヤツが次の代表を引っ張って行くと思います」。後継者候補を何人か見つけたという。安心して青いユニホームを脱ぐことができる。(羽田 智之)

 ◆本田 圭佑(ほんだ・けいすけ)1986年6月13日、大阪・摂津市生まれ。32歳。G大阪ジュニアユース、星稜高を経て2005年に名古屋入団。08年1月にオランダ1部VVVへ移籍。チームは2部降格も08―09年はMVPで優勝と1部復帰に貢献。10年1月にCSKAモスクワ(ロシア)に移籍し欧州CL8強の原動力に。14年1月からACミラン、17年7月からパチューカ。日本代表は08年6月22日のバーレーン戦でデビュー。日本代表通算98試合37得点。182センチ、74キロ。

日本代表
注目トピック