スイス逆転勝ち立役者、ジャカとシャキリ“双頭の鷲ジェスチャー”の意味

2018年6月23日6時17分  スポーツ報知
  • 双頭の鷲ジェスチャーで喜ぶスイスのシャキり(ロイター)
  • スイスMFシャキリのスパイクのかかとにあしらわれた、スイスとコソボの国旗(ロイター)

 ◆W杯ロシア大会▽1次リーグE組 スイス2-1セルビア(22日、カリーニングラード)

 開始5分に先制されながら、後半の2発でスイスが逆転勝ちした。0―1の後半7分、MFジャカが超強烈な弾丸ミドルを突き刺して同点。後半45分にはMFシャキリがカウンターから敵陣をドリブルで単独突破し、冷静にフィニッシュして勝ち越した。2人ともゴール後に行ったのが、両手を開いて鳥のように羽ばたかせるようなゴールセレブレーションだった。

 2人が表していたのはアルバニアの国旗に描かれている双頭の鷲だ。

 なぜスイス代表なのにアルバニアの象徴のポーズをしたのか。ジャカはコソボからスイスへの移民アルバニア人を両親に持ち、兄はアルバニア代表。シャキリも両親がアルバニア人でコソボ生まれという背景を持つ。ではなぜこの一戦で見せたのか。相手が他ならぬセルビアだったからだ。

 人口のほとんどをアルバニア人で構成されるコソボは、ユーゴスラビア(現セルビア)からの独立を巡っての紛争の末、セルビアから独立を宣言した。多数の死者を出した紛争の遺恨は深く、14年の欧州選手権予選でアルバニアとセルビアが対戦した際には、前半終了間際にドローンがアルバニアの民族主義を示す旗をつり下げて会場上空に侵入。これを巡って選手とサポーターによる乱闘が発生し、没収試合となっている。

 FIFAはこれまでサッカーへの政治不介入を強く求めている。試合終了後にはFIFAに両者への処分を検討すべきとの意見がSNSなどで見られた。

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