フランス、20年ぶり優勝に王手 デシャン監督「主将と監督で優勝」の偉業も

2018年7月12日4時15分  スポーツ報知
  • 後半6分、決勝ゴールを決め喜ぶウムティティ(ロイター)

 ◆W杯ロシア大会▽準決勝 フランス1―0ベルギー(10日・サンクトペテルブルク)

 フランスがベルギーを1―0で破り、2006年ドイツ大会以来12年ぶりの決勝進出を果たした。後半6分にMFグリズマン(27)=Aマドリード=の右CKをDFウムティティ(24)=バルセロナ=の先制点を鉄壁の守備陣が守り抜いた。自国開催の1998年大会で優勝を果たしたチームと同じく守備を武器に、20年ぶり2度目の頂点を狙う。

 一瞬の隙をついた。後半6分の右CK。183センチのウムティティは、194センチで世界屈指の空中戦の強さを誇るMFフェライニの前に入り込んだ。「デシャン監督を含め、いろんな人から助言をもらった。身長が高くない場合、ゴールへの意志、相手より前に入る気持ちが重要」。グリズマンのボールにニアサイドで頭で合わせ、決勝点をマーク。伏兵の一発が3大会ぶりにファイナルの舞台へと導いた。

 序盤はベルギーの攻撃の前に防戦一方。それでもMFカンテやマトゥイディが徐々にボールを奪えるようになると、前半23分から前半終了までの22分間で10本のシュートを放つなどペースを握り返した。後半6分の先制点後は全員で守備に専念。相手から「アンチフットボール」と批判されながらも、したたかに逃げ切った。23人の平均年齢は25・56歳(開幕時)とナイジェリアに次いで2番目に若いチームながら、試合巧者ぶりを発揮。デシャン監督(49)は「私たちは若いが、進歩は目覚ましい。彼らの姿勢を誇りに思う」とたたえた。

 自国開催で優勝を果たした98年と共通点が多い。決勝トーナメントに入ってから、アルゼンチンとの1回戦ではDFパバール、ウルグアイとの準々決勝ではDFバラン、そして準決勝ではDFウムティティと、毎試合DFが得点を挙げている。98年も1回戦でDFブランが決勝点、準決勝ではDFテュラムが2得点と守備陣が大活躍した。

 そして今回のチームを率いるのは、当時の主将で守備的MFだったデシャン監督。西ドイツDFベッケンバウアー以来2人目となる「主将と監督で優勝」という偉業まであと1勝に迫った指揮官は「最も大事なのは日曜(決勝)だ。いい運命をつかめるようにしたい」。2度目の栄冠はすぐそこにある。

 ○…フランスの19歳の快足アタッカー、エムバペはこの日も存在感を示した。前日練習を休んで状態が心配されたが、開始直後、抜群のスピードで右タッチライン際を突破。後半には巧みなヒールパスでジルーの決定機をお膳立てした。守備にも走り、最後は疲れ切った様子で「今までで一番強い相手だった」と決勝進出に安堵(あんど)。いよいよ大一番を迎える逸材は「自分たちの持てる力を全て出し切りたい」と意気込んだ。

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