イングランド「千載一遇チャンスが」ESPNオグディン記者

2018年7月13日7時0分  スポーツ報知
  • 準決勝で敗退し、肩を落としがっくりのイングランド代表選手たち(カメラ・竜田 卓)

 ◆W杯ロシア大会▽準決勝 クロアチア2―1(延長)イングランド(11日、モスクワ)

 結局、イングランドが優勝トロフィーをサッカーの母国へ持ち帰ることはできなかった。2度目の世界制覇の夢は、準決勝で潰(つい)えた形になった。

 しかし今回は、いつものようなPK失敗を悔やむ敗退ではなかった。フランスが待ち受ける決勝進出を果たせなかったのは、単純に力不足のせいである。

 120分の死闘が2試合続き疲れが見えたベテラン勢の多いクロアチアを相手に、前半は試合を支配した。しかし、試合開始からわずか5分後にトリッピアーのFKで先制点を奪ったものの、決定機を外して追加点が奪えない。後半、優勢だった試合を1―1の振り出しに戻されると、延長戦でイングランドDF陣の一瞬の隙を突いたマンジュキッチの決勝弾を浴び、1―2の逆転負けを喫した。

 W杯優勝へ向け、サポーターの期待は大きく膨らんだ。が、準決勝のハードルは高かった。ロシアではブラジルやドイツ、そしてアルゼンチンとの対戦を避けた。イングランド以上の経験と知性を見せたとはいえ、準決勝の相手は小国とも言えるクロアチア。今回のようなチャンスは再び訪れるのだろうか。

 確かにサウスゲイト監督は、若いチームに信念と自信を与え、その未来に光を与えた。しかし、今回のような千載一遇のチャンスはつかみ取らなくては意味がない。

 優勝からは半世紀以上の52年がたち、準決勝進出も28年ぶりだった。サッカーの母国のファンは、これ以上待てないところにいる。次回のW杯で今回の経験を生かせなければ、この準決勝進出は全く無意味だったということになる。

 ◆マーク・オグディン 1974年10月10日、英国マンチェスター近郊のバリー生まれ。43歳。通信社勤務を経て、2009年から英高級紙「デイリー・テレグラフ」のマンチェスターU(マンU)担当。現在は「ESPN」に勤務。マンUのファーガソン監督勇退のスクープで、13年英スポーツライター・オブ・ザ・イヤー受賞。イングランド代表担当として10年南アフリカ、14年ブラジル大会などを現地取材。

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