【世界の各紙から】史上最高のW杯本当の勝者はロシア

2018年7月18日6時0分  スポーツ報知

 史上最高のW杯と言っても過言ではない大会になった。盛り上がった第一の要因は、開催国ロシアの驚異的な頑張りにある。優勝候補の一角だったスペインに競り勝ち準々決勝に進出。そこで負けた相手は史上初の決勝進出を果たしたクロアチア。しかも120分を戦い、PK戦までもつれた末の僅差負けだった。

 W杯初の試みとなったビデオ・アシスタント・レフェリーが話題となった。実際にドラマも作った。総体的に採用して良かったという印象だった。波乱も起きた。前回大会の覇者ドイツが1次リーグで敗退。今大会が“最後のW杯”となる公算が高いC・ロナウドとメッシが、共にベスト16で消え去った。

 一方、イングランドは90年以来の準決勝進出を果たして積年の鬱憤(うっぷん)を晴らし、フランス代表FWエムバペが新たな世界的スーパースターとして名乗りを上げた。優勝したフランスは2度目の世界制覇にふさわしい強さとクオリティーを持ったチームだった。しかし本当の勝者はロシアだろう。それほど今回のW杯は素晴らしかった。

 国家としてはさまざまな疑念の目を向けられるが、世界に本当の顔を見せることに成功した。ロシア人は非常に親切で、全てが機能した。心配されたフーリガンの暴力は皆無。試合中に人種差別的なチャントややじを耳にすることはなかった。この成功を目の当たりにして、続く22年のカタールは大変なチャレンジを背負わされたと言わざるを得ない。

 ◆マーク・オグディン 1974年10月10日、英国マンチェスター近郊のバリー生まれ。43歳。通信社勤務を経て、2009年から英高級紙「デイリー・テレグラフ」のマンチェスターU(マンU)担当。現在は「ESPN」に勤務。マンUのファーガソン監督勇退のスクープで、13年英スポーツライター・オブ・ザ・イヤー受賞。イングランド代表担当として10年南アフリカ、14年ブラジル大会などを現地取材。

各国情報
注目トピック
今日のスポーツ報知(東京版)