【Bリーグ】北海道・関野、年男の誓い…CS導く切り込み隊長に

スポーツ報知
年男となる新年の飛躍を誓う北海道・関野

 プロバスケットボールBリーグ1部東地区で16勝12敗と好調なレバンガ北海道で、加入2シーズン目の年男、シューティングガード・関野剛平(23)=183センチ、81キロ=が「いぬ年」の飛躍を誓った。20日から再開されるリーグ戦(対川崎、北海きたえーる)、さらにチャンピオンシップ(CS)出場へ切り込み隊長になることを宣言した。

 関野は東海大在学中だった昨季途中に内定選手で入団した。2季目の今季は先発に定着し、本領を発揮。野性味あふれるプレーで好調のチームの起爆剤になっている。

 関野「先発の役目は流れを作ること。マッチアップする相手には絶対負けないつもりでエネルギーを注ぎ込んでいることが、結果につながっていると思う。今年はさらにアグレッシブに戦いたい」

 昨季は18試合に出場。持ち前のハードディフェンスでエースキラーの役目を果たしたが、得点は平均1・6点にとどまった。今季は全28試合出場(先発は19試合)で平均7得点。日本人では折茂武彦(47=平均8・4得点)、多嶋朝飛(29=同7・6得点)に次ぐスコアを記録している。3点シュート決定率も38・8%の高い数値をマーク。昨年12月9日の名古屋D戦では、3点シュート5本を含む自己最多22得点の活躍を見せた。 

 「名古屋戦は自分でも『やばい』と思うぐらい、入った。積極的に狙う意識に加え、2季目となり相手チーム、選手の特徴が分かり、プレーの読みやスペースの見つけ方が分かってきたのも大きいと思う」

 “教科書”は、同じポジションのレジェンドだ。

 「シーズン前から折茂さんに助言を求めてきた。シュートを打つ時に両足のスタンスを広げるなどの修正を加えると、フォームが安定した。実戦でも相手ディフェンスとの駆け引き、ボールのもらい方などを常に研究している」

 守備面では、昨年500戦連続出場を果たした桜井良太(34)を手本とする。

 「常に故障を抱えながらも、体を張り続け、外国人相手にもひるまない勇気と、状況判断力を見習っている」

 同期入団の川辺亮平(22)の成長もカンフル剤となっている。

 「私生活でも一緒に食事、買い物するなど仲はいい。ライバルというより、同じ若手として活力となり、チームを盛り上げたいという意識が強い」

 さらなる“援軍”は昨年から飼っている、生後半年の愛犬「チャッピー」(ジャックラッセルテリアのメス)だ。

 「一番の癒やしです。自分もいぬ年だし、相性もぴったりだと思う。犬はにおいに敏感だが、自分もゴールへの臭覚をさらに磨いて、CS進出の切り込み隊長になれたら最高です」【取材・構成、小林 聖孝】

 ◆関野 剛平(せきの・こうへい)1994年8月1日、湧別町生まれ。23歳。湧別小3年からバスケットボールを始め、東海大四高(現・東海大札幌)3年で国体3位。東海大では1年時に日本インカレ優勝。以後、3年連続準優勝。家族は両親と兄。183センチ、81キロ。背番号1。

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