山梨学院大女子ホッケー、リーグ戦V48&257連勝!日本一奪還へ

スポーツ報知
第4クオーター10分には川口が3点目

◆ホッケー 関東学生春季リーグ▽女子1部決勝戦 山梨学院大3(1―0、1―0、0―0、1―0)0駿河台大※山梨学院大は48季連続48度目の優勝(27日・慶応日吉ホッケー場)

 1部の山梨学院大女子は、順位決定戦の決勝戦で駿河台大を3―0で下し、1994年秋季から48季連続48度目の優勝を飾った。第1クオーター(Q)10分にFW田村綾菜(2年)が先制点を決めると、その後、2点を追加した。リーグ戦では、創部直後の94年春季(2部)から入れ替え戦を含めて257連勝。まさに敵なしの中、次は昨年3位に終わった全日本大学王座決定戦(6月28日開幕・立命館ホリーズスタジアムほか)で2年ぶりの頂点を目指す。

 48季連続優勝、関東学生リーグ257連勝達成の瞬間も、派手な喜びはなかった。それでも、山梨学院大女子の選手たちは笑顔と安堵(あんど)の表情を浮かべた。主将のFB白石莉奈子(4年)は、「プレッシャーがかかっている中だったので、その分うれしい。達成感があります」と思いを語った。

 FW今尾明穂(4年)が日本代表のニュージーランド遠征のため欠場した中、第1Q10分に田村が、「早めに取ったことで流れが良くなりました」と先制点を決めると、第2Q7分には、「がむしゃらにプレーしました」と1年生FW高島瑠唯が追加点。さらに、第4Q10分に、「しっかり勝てました」とFW川口花菜(3年)が3点目を奪った。

 連勝こそが“強さ”の原動力だ。白星を重ねるごとに、重圧は増えていく。しかし、94年の創部時から監督を務めるなどチームに携わる寺本祐治部長(54)は、「(連勝を)守るために日々努力していく。それが礎になります」と常にトップレベルを維持している要因について説明。白石も、「一番上の学年になると、より(連勝を)止めたくないという気持ちが出て、強みになっています」と話した。

 指揮官も自らこの試合の重要性を示した。日本代表のコーチでもあるジョン・シアン監督(46)は、代表活動で約3週間、チームを離れていた。それでも、「この試合がどれだけ意味があるかということを分かってほしかったので」と代表を途中で離脱し、この日早朝にニュージーランドから成田空港に到着。その足で試合会場に向かいベンチ入りした。日本協会と相談の上で遠征前から予定していた日程だったが、選手たちもしっかり結果で応えた。

 同リーグでは無敵も、昨年は全日本大学王座決定戦と全日本学生選手権でともに3位。2016年には優勝している2大会だけに、「日本一を奪還したいです」と白石。この勝利もまだまだ通過点だ。(古川 浩司)

スポーツ

×